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映画評「板尾創路の脱獄王」

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藤本賞や批評家賞を受賞したと言う、この作品。

知り合いは劇場公開時に行き、
鑑賞後、あまりにもラストのオチが納得いかなった
らしく、怒りまじりの感想を聞かせてくれました。

なるほど、そんなにつまんない映画なのか
松本人志作品「大日本人」にせよ、所詮は
吉本印の映画なんだ…

と、思っていたので、「板尾係長」や
「バイオハンター」などのネタで、板尾創路さんの
ファンになった私ですが劇場には行かず。

また、おそらく観ないと思ったので、
その知り合いに映画のオチまで聞きました。

ふーん…オチは板尾さんらしいかな。

そんなこんなで、DVD化されたのを観てみる事に。

感想は、オチを知っていたにも関わらず、
面白かったです。

私が納得いかなかったのは、「板尾創路の脱獄王
と言うタイトルが何度も出てくる事。

また、牢屋の中で中村俊輔さんの歌を歌うシーンが
ある事ですね。

これも、板尾創路さんらしいと言えばそれまで
なので、本格的な「映画」として観なければ
松本人志さんの「大日本人」よりも、よく出来た
作品だと思います。

「板尾日記4巻」にも書かれてあったのですが、
この映画の成功は、俳優、國村準さんが
出演していた事が大きいと思います。

もし、吉本芸人だけ出演していた作品だったら
たんなるコントを見せられておしまいだったと思います。

やはり、演技ができる本物の役者にはかなわない。
最近のヒットしている日本映画に一番欠けている
のがこの点だと感じます。

あと、エンディングにかかるTowa Tei野宮真貴
さんが歌う「甘い生活」が最高によかった。


(以下ネタバレあり)
脱獄に成功し、父親(じゃない他人)を背中
に背負ってグライダーで飛び去るシーンが特に
よかったですね。

板尾創路さんと松之助さんが、一瞬見つめあって
笑みをこぼすシーンに、「甘い生活」の歌詞が
かぶるんです。

大爆笑しました。

この「甘い生活」と言う曲は、「大日本人」の
サントラのボーナスとして入っていたんですね。
さっそく購入。

ラストシーンのためだけに作られた映画
うーむ、映画と呼ぶには難点がありますが、
板尾創路監督第二弾「月光の仮面」に期待してます。