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映画「1917 命をかけた伝令」サム・メンデス監督作品

サム・メンデス監督の最新作
『1917 命をかけた伝令』を
IMAX シアターで観てきました


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※1917 命をかけた伝令公式サイトより

 

「1917」は本当にスゴイ映画だ!

言葉ではなかなか言い表せないくらい
凄まじい映画だった

 


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IMAX 2D版で観たが
映像美、迫力ある音にシビレっぱなし

ワンカット長回しが売りの
映画のように騒がれているが
実は
サム・メンデス監督と撮影監督の
ロジャー・ディーキンスのコンビによる
映像マジックが観る者を緊迫した
戦場のど真ん中に連れていくという
観客が疑似体験する戦争映画が
「1917」なのである

 

かつて私が映写技師の仕事をしていた頃
スピルバーグ監督の「プライベートライアン」(1998年)を上映したことがある

 

あの時も映写をしながら
プライベートライアンはなんと
凄まじい戦争映画なんだろうと驚かされた

 

映写機の横に備え付けられた
ドルビーの音量ボリュームを
通常の上映時よりも大きめの音量で流すと
爆風とマシンガンの音が劇場内を
覆いつくしてしまうほどで

 

ある日の上映回には
一番前に座っていたお年寄り夫婦が
あまりの音量にビックリして
一番後ろに座り替えていたのを
偶然目撃したことがあるほど

プライベートライアンの戦闘シーンは
映像、音ともにとてつもない
破壊的なものだった

 

ノーラン監督の「ダンケルク」も
IMAX 2Dで観たのだが、迫力はあったものの
内容的にはイマイチな出来映えだった

 

私はスピルバーグプライベートライアン
越える戦争映画は当分出てこないなと
思っていた
しかし
今回の「1917」はそのさらに上をいく
とんでもない戦争映画だった

 

撮影監督のロジャー・ディーキンス
と言えば、個人的なお気に入り監督
コーエン兄弟の作品を数多く
手掛けている人物で

 

名作「ファーゴ」や「ノーカントリー
古くは「シド&ナンシー」や
「ショーシャンクの空」なども撮影している

 

アカデミー賞を受賞した
ノーカントリー」のオープニングシーン
アントン・シガーが登場するところは
何度見ても素晴らしい名シーンだと思う

 

サム・メンデス監督は
アメリカンビューティー」も好きだったが
トム・ハンクスの「Road to Perdition」
(2002)が大好きでDVDを所有しているほど

 

最近の007「スカイフォール
「スペクター」あたりの
サム・メンデス作品は嫌いだったので
「1917」を見る前はかなり懐疑的だった

だが
「1917」は冒頭シーンから
映画の世界にのめり込んでしまった
よくぞこんな映画を作ってくれた!
素晴らしいの一言である

 

詳しい内容はネタバレになるので
決して言わないが

IMAX シアターで観るべき映画の
1本だと確信した

 

戦争映画が美化されて
美しく描かれているのではなく
ワンシーン、ワンシーンが
見事に計算された映像美で
組み立てられているのだ

特に
ラストシーンは必見である
凄まじいシーンだ

 

今になって、なぜ
韓国映画の「パラサイト」に
アカデミー賞をあげたのか?
不思議でしかたがないし
納得がいかない

 

ポン・ジュノ監督のオリジナル脚本は
大したものだと認めるが、
映画の目指すテーマや内容の深さは
「パラサイト」はまるであの
アニメ映画「天気の子」と同レベルの
自分たちの家族さえ無事なら
あとはどうでもよい的な
個人のエゴの境涯レベルから
抜け出せておらず

 

映画が人間の内面を描く芸術だと
とらえた場合
確かに、人間の境涯には
自分さえよければいいという
低い境涯レベルは存在する

しかし
それ以上の人間の境涯が存在するのも
また事実ではないか

 

「パラサイト」や「天気の子」といった
映画を観た後の不満たるや
最悪なものだった

 

それに比べて
「1917」は
自らの命を他の大勢の命のために
捨てようとする人間の姿を描いている

 

映画として描こうとしているテーマや
描かれる境涯レベルの差は
天と地ほどの差がある

 

当然
「パラサイト」と「1917」では
テーマやジャンルが全く異なることを
十分承知のうえである

だが
同じ映画として観た時に、
人間ドラマの目指す方向は
どちらが上なのかを基準に考えれば
違いがみえてくるのではないだろうか

 


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※1917 命をかけた伝令公式サイトより

「1917」はぜひ映画館で観てほしい
できればIMAX シアターで

久しぶりに、もう一度みたい映画に出会った
そんな映画の一本である

 

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