The Hateful Eight B-ROLL 1 (2015) - Samuel L. Jackson, Channing Tatum Western HD
まもなく2月27日に日本公開となる、クエンティン・タランティーノ監督の第8作、
THE HATEFUL 8(ヘイトフル・エイト)。
すでにこのブログでも予告編を紹介したとおり、ジャンゴに続くタランティーノの
西部劇となっております。
すでに公開が終了している全米では、この映画のために配給会社のワインスタイン・カンパニーが
公開初日に上映する映画館100館のために、70mmフィルム映写機を120台調達した
とのニュースが流れました。(詳細はコチラの記事http://www.webdice.jp/topics/detail/4924/)
シネマ」を買い取って、フィルム上映を行うという、フィルム愛好家だそうです。
いや~フィルムへのこだわりは、おそらく全米一なのがタランティーノ監督なんでしょうか。
らしいですね。
早速、YouTubeにヘイトフルエイトのメイキング映像がアップされていたので、
ご紹介します。
かくいう私も、映画館で映写技師をしていたので、フィルム上映かデジタル上映かと
聞かれると、個人的な意見だと、フィルム上映は楽しいけど厄介なシロモノだと
思っていました。
一日に何度も映画を上映する立場からすると、毎回同じクオリティの映像、音で
トラブルなく映像が流れることがお客にとっては大切なことなのかなと。
フィルムは消耗品なので、磨耗はするし、切れたり、燃えて溶けたりもします。
映画館にわざわざ高いお金を支払って来てくれるお客様に対して、
毎回良いコンディションで上映をして、映画を満喫して帰ってもらいたいと考えると、
デジタル上映は決して悪いことではないのかなと考えます。
もちろん、デジタルプロジェクターも故障はするでしょうけど。
下記は映写技師時代の私の姿です。
映画はフィルムでなくちゃいけない!と考える人の気持ちもわからなくもないのです。
毎日上映の度にフィルムを触り、新しい予告編が来る度にフィルムに切り貼りをして
いたので、私もフィルムへの愛着はあります。
日芸で映画を研究していた時も、16mmフィルムで撮影した経験もあるので、
フィルムという物理的なものでないと作れない映像は確かにあると感じています。
いずれにせよ、デジタルのおかげで映像製作をする人が増加し、いまではテレビ番組を
凌ぐ勢いでYouTuberなる人たちが次々とデビューしているのを見るにつけ、
一部の人たちにしかできなかったことが、当たり前に誰もが扱える時代がやってくるものだなぁと
技術の進歩がもたらすメリットを感じています。
もちろん、その逆でデメリットも沢山あるのですが。
私が製作したドキュメンタリー映画「映画館物語2007」の予告編です。
残念ながらYahooニュースによると、タランティーノ監督の「ヘイトフルエイト」の
70mm映写機でのフィルム上映は日本ではなさそうだとのこと。
とりあえず、公開日までゆっくりと待つことにします。
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