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デーブ・スペクター氏の日本ドラマへの苦言とは

ディリー新潮に掲載中のデーブ・スペクター氏の苦言。
「日本のテレビは2年間ドラマ制作をやめよ」
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/08210802/?all=1

これを読んだとき、私もまったく同じ意見だと思いました。
記事の中でスペクター氏が、

僕は日本のテレビ番組すべてがダメと言ってるワケではありません。
ニュース、バラエティ番組は世界的に見てもレベルが高いと感じています。
ただ、ドラマだけは本当にひどすぎる。20~30年前と比べて進歩するどころか、
どんどんクオリティが下がっている。特に問題なのは役者の演技力。」

とあるように、日本のテレビドラマは製作構造上、そして芸能プロダクション
との癒着と、実は問題だらけなんだそうです。
詳しくはディリー新潮の記事を読んで頂けたらと思いますが。

またスペクター氏曰く、

実は、欧米ではここ10年ほどテレビドラマの「黄金時代」が続いています。」
と続き、アメリカ映画界、いわゆるハリウッド側の問題もあり、
アメリカも映画よりもテレビドラマに力を入れている背景があるようですね。

スペクター氏も絶賛しているのが、あのテレビドラマ「ブレイキングバッド」

私もつい最近、ようやく全シーズンを見終わり、スピンオフドラマの
「ベターコールソウル」もシーズン3まで一気に見てしまいました。

(中略)
しかも、これだけ型破りなストーリーなのに、徹底的にリアリティーを追求していて、
主人公の息子役には実際に脳性麻痺で下半身が不自由な俳優をキャスティングしている。
その結果、一般的には無名な役者しか出演していないのに、
アメリカで社会現象を起こすほどの大ヒットを記録したわけです。
もう日本とはドラマを取り巻く環境が全く違う。」

そう、私もその通りだと思いました。
ほぼ無名な役者しか出演していないのにも関わらず、「ブレイキングバッド」は
世界中で大ヒットを飛ばしたわけです。

個人的に思うのは、私が映画の道を進むきっかけを作ってくれた
ジョージ・ルーカスの手がけた第一作目の「スターウォーズ」ですら、
メインキャストはほぼ無名の役者だった、マーク・ハミルハリソン・フォード
キャリー・フィッシャーだったんです。

有名・無名を問わずですが、「役者」という商売は誰にでもできる
商売ではないと考えるのです。
ちゃんと芝居ができる人こそ「役者」なんです。

最後にスペクター氏の苦言として、
では、日本のドラマが欧米に追いつくにはどうすればいいか。
それにはまず、役者を変えることです。無名でも芝居のできる俳優を
キャスティングすれば間違いなくドラマの質は上がる。
しかも、演技の下手な「大物」や「アイドル」を外せば予算も浮きます。
でも、それができないワケです。」
と綴られています。

日本がもっと海外に、特にアジアにドラマを販売して、
映像市場を広げる必要があるとすれば、これらのスペクター氏の苦言は
肝に銘じるべきだと思います。
いつか、きっと異業種から、ものすごい発想力とアイデア
日本発の海外でもヒットを飛ばすドラマが出てくることを信じてー