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長編ドキュメンタリー映画「映画館物語2007-2008」公開中!

2008年度 日本大学芸術学研究科芸術専攻 博士後期課程修了作品
長編ドキュメンタリー映画「映画館物語2007-2008」の本編を
YouTubeにて公開中です!



私はこのドキュメンタリー映画を製作し、博士論文を書いて、
3年間の大学院生活を経て、芸術博士号を修得することができたのでした。

博士論文はこの映画のDVD付きで、国会図書館に保管されているらしいのですが
まだ現物を見に行ったことはまだありません。
博士号を修得する3年間は本当に大変な生活だったからです。

当時、昼間は大学院の授業に出席し、夜は朝まで夜勤の仕事を3年以上続けていたもので・・・
学費と生活費を稼ぎ、自分の映像作品を製作するという毎日でした。
それでも毎日が充実していたのを覚えています。
やはり、念願叶って映画を勉強し、自分の手で映画を作ることができている
嬉しさだったからだと思います。

日芸の大学院では、恩師の宮澤先生をはじめ、さまざまな先生にお世話になりました。
そのなかでも、映画監督の松本俊夫先生にはご指導を受けて、映画とは何か?について
学ばせて頂きました。
その松本先生の貴重なインタビューシーンが収録されてあるのが、このドキュメンタリー
だったりします。

本当はYouTubeでの公開はあまりしたくなかったのですが、STUDIO F+として
10年という佳節を迎えるにあたり、オリジナルのままノーカットで公開することに
しました。

東京の老舗、名画座である新文芸座の支配人のインタビューや、ポレポレ東中野
支配人のインタビューをはじめ、映画監督の石井裕也さんのインタビューまで
盛りだくさんの内容になっています。

フィルムか?デジタルか?という、デジタル化にゆれる映画業界と興行界に
まつわるドキュメンタリー映画です。

あのキアヌ・リーブスが出演していた「サイド・バイ・サイド」というドキュメンタリー
よりも前に製作していたんです。この映画。

このまま誰にも観られずに消え去るよりは、少しでも多くの人に観てもらえたらと
という思いと、今も現役で映像製作者・研究者として活動している自分への
今後の励ましも含めてYouTubeに公開しました。

あれから10年が過ぎてー
日本の映画館のデジタル化はどこまで進んだのか?
そのあたりは私が今も研究の対象としている内容ではあります。
ドキュメンタリー映画「映画館物語2」の製作はもうまもなく開始される予定です。

その前にぜひ!「映画館物語2007-2008」をご覧ください!

2008年STUDIO F+製作
映画館物語2007-2008

(内容) 日本大学大学院博士後期課程修了作品 ドキュメンタリー映画
「映画館物語2007-2008」は、 自身が元映写技師だったNaoki Fujimotoによる、 
映画館と映画にまつわるドキュメンタリー映画である。 
シネマコンプレックスシネコン)が次々にオープンし、 
単館やミニシアターが街から姿を消していた2007年当時の日本。 
果たして映画館はどうなっていくのか?
またデジタルシネマが フィルムに取って代わろうとしてた時代に、
映画とは何か? 映画館の存在とは何か?を問う問題作。 

出演:Naoki Fujimoto 新文芸座支配人 ユーロスペース支配人 
ポレポレ中野支配人 石井裕也(映画監督) 松本俊夫(映画監督)他

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