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新宿バルト9で久々に映画を観る

東京、新宿三丁目にある東映系の映画館、新宿バルト9。
この映画館が新宿に登場したのは2007年でした。

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2007年当時、まだ新宿には単館系の大型の映画館があった時代。
そこに、郊外ではすでに当たり前になっていたシネマコンプレックスシネコン)を
東京の都心にオープンさせた、さきがけになったのが東映のバルト9だったのです。

この後に松竹が新宿ピカデリーを建て、一番遅れて東宝がTOHOシネマズ新宿を
オープンさせていったのでした。

この影響をもろに受けたのが、単館系の大型館。
新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿のオープン直後から次々と閉館していきます。

バルト9もメジャー映画会社2社との熾烈な顧客獲得競争に入っていきました。

現在のシネコン乱立状態で何が問題かというと、どのシネコンに行っても
ほぼ全く同じ映画を上映していること。
右を向いても、左を向いても、全く同じラインナップ。

そこでシネコン各社は、自社のシネコンでしか観ることができない映画、
コンテンツの獲得に動きます。

もちろん、映画館のサービスを向上させ、座席やトイレなどを綺麗にするのは
当たり前のことではありましたが。

昔ならミニシアター系の映画館でしか上映がされなかった映画も、
シネコンで上映されるようになっていきます。

映画館が淘汰される時代。

私は2008年に日芸大学院の博士論文「デジタルシネマにおける一考察」に書いています。

シネコンVSミニシアター、名画座、単館

3月末には、日劇を閉館させた東宝が日比谷に新しいシネコンを誕生させ、
池袋でも最新型のIMAXレーザーを取り入れた大型シネコンが完成します。

いくら映画館が沢山あっても、そこで上映される映画、コンテンツがお客を魅了
しないかぎり、映画館の存在価値はありません。

問題は映画、コンテンツの質にかかっている。

当たり前のようではありますが、そこが一番難しいのかもしれません。