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ゴッホの「ひまわり」

前述した、世界の絵本展を開催している西新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では、あのゴッホの「ひまわり」も常設展示していました。

常設展示されていた絵画には、ゴッホの他にモネ、セザンヌもありました。

やはりゴッホの「ひまわり」にはかなわないと思いました。

展示室には、左からモネ、ゴッホセザンヌの順番で並んでいました。

その真ん中にドンとすえられたゴッホの「ひまわり」。

絵画全体から広がる「黄色」。そして、ゴッホ独特の絵筆のタッチ。

まさに鑑賞する者を圧倒する何かが、「ひまわり」から出ているようでした。

私がこの絵画を見て一番最初に感じたのは「孤独」でした。

物凄い「孤独」。いや、「孤独地獄」とも言える寂しさを感じたのです。

ゴッホの年譜を見ると、この「ひまわり」が描かれたのは、ゴッホが精神病院に入院する前であり、自殺する二年前の事です。

私は特にゴッホの大ファンではありません。

漫画家を志した時期もあり、絵画全般に興味があるだけです。

しかし、なぜかゴッホに惹かれるものがありました。

大学生の頃、ロバート・アルトマン監督の「ビンセント(ゴッホ)」という映画をビデオで見た事がありました。

弟のテオに支えられながらも、絵画は売れず、どん底の生活を強いられるゴッホ

ゴーギャンとの確執、失恋と、ゴッホの精神状態はギリギリまで追い詰められていきます。

「ひまわり」が日本で話題になったのは、確かオークションでの落差価格数億円だったと思います。

まさに日本経済がバブル経済にわいた時期。

貧困に喘いでいたゴッホと「ひまわり」の絵画。

何か大きな矛盾を感じました。