本「木村伊兵衛と土門拳」
三島靖著の「木村伊兵衛と土門拳」を読みました。
木村伊兵衛と土門拳、と言えば日本を代表する写真家。
私は土門拳は知っていたのですが、木村伊兵衛は知らず…
あらためて、両者の写真に対する技術、哲学などの違いを、この本で学んだ次第です。
個人的な好みから言うと、私は土門拳の写真の方が好きですね。
被写体に気がつかれずに、ササッとしなやかにライカで撮影する木村伊兵衛の写真テクニックは、まるで、フランスの写真家アンリ=カルティエ・ブレッソンのようですね。
土門拳の撮影テクニックは、素人ながら思うのに、被写体と対峙し、自分が狙った瞬間ギリギリまでねばってシャッターを切るという、ある意味、自ら「演出家」であるような感じをうけました。
詳しくはこの本に書いてあるので、説明は不要なのですが。
最近はもっぱら、前述したアンリ=カルティエ・ブレッソンの写真集を見たりと、写真ばかり追っかけている感じです。
アラスカ大学で受講したクラスでは、ブレッソンの写真だけでなく、フランス人写真家のアジェやアメリカの写真家アンセル・アダムズの写真をよく見せられた記憶があります。