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石坂浩二著「金田一です。」

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横溝正史氏の小説から誕生した、私立探偵、金田一耕助

この金田一を映画で演じたのは、片岡千恵蔵から始まり渥美清、そして高倉健
演じたことがあるという、日本映画史上、最も有名な私立探偵の一人だったりします。

しかし、金田一のイメージが一番強く残っている役者は、やはり石坂浩二さん
であるように思います。

その石坂「金田一」をスクリーンに描いたのが、日本映画の巨匠、市川崑監督。

個人的にも映画「犬神家の一族」での石坂「金田一」が一番お気に入りだったりします。

石坂浩二さんが書かれた本、「金田一です。」は、2006年にリメイクされた
犬神家の一族」の公開に合わせて出版されたもの。

石坂「金田一」が誕生する秘話から、市川崑監督の演出方法など、
金田一シリーズファンにとって嬉しい内容が盛りだくさんの本でした。

あの「犬神家」にて金田一が手にしていた、大きな古臭いカバン。
このカバン、実は石坂浩二さんの私物だとか。

金田一耕助は実は「天使」なんではないでしょうか?と語られる部分があったり。

また、市川崑監督の依頼により、髪の毛を伸ばすよう指示された石坂さん。
1976年版の「犬神家」の金田一の髪はカツラではなく、地毛であったことも披露してました。

石坂さんの本とは関係がないのですが、私は以前、岩井俊二監督が手がけたドキュメンタリー
映画「市川崑物語」を新宿の映画館で観た事がありました。

岩井俊二監督も「犬神家」を観て、あんなにカッコいい映画を観たことがなかったと
後述してましたね。

2008年に市川崑監督はこの世を去りましたが、石坂「金田一」の映画は
今も名作として残っています。

石坂浩二さんの本、「金田一です。」
石坂「金田一」ファンはぜひ、一読してみてはいかがでしょうか。