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ゲーセン革命

大学生だった頃、とあるアミューズメントセンター、いわゆるゲーセンでバイトした事があります。

ゲーセンと言っても、ちゃんと制服があった所です。

マイクを握って競馬のメダルゲーム中継をやったりもしましたね。

懐かしいです。

秋葉原に行ったついでに、何年かぶりにゲーセンに入ってみました。

今のゲーセンでは、カードを先に購入して遊ぶ、テーブル型の通信ゲームが多くあります。

ガンダム、競馬、サッカー、クイズ、麻雀、ファンタジー系などなど。

私がゲーセンで働いていた頃は、カプコンの「ストリートファイターII」全盛期でした。

ゲーム機のボタンが二つから六つに増え、コントロールレバーを駆使して、複雑なコマンド入力をしなくては、必殺技がでない仕組みに変わっていきました。

ストIIがでてきたおかげで、ゲーセンに置いてあるゲーム内容も格闘ゲームがメインになり、シューティングゲームなど他のバラエティーにとんだゲームが減っていきました。

いまでも格闘ゲームは人気があるようで、ゲーセンのワンフロアを占めています。

ゲーセンに入って気がついたのは、格闘ゲームにせよ、テーブル型通信ゲームにせよ、自分以外の他人とコミュニケーションを取る仕組みのゲームが増えているという事でした。

家庭用ゲーム機でも、ネット通信やワイヤレス通信で他人と交信できるようになっています。

最近のゲームのテーマは、ゲームを通して他人とのコミュニケーションをはかろうと言うものに変わってきているのかもしれません。

もちろんビデオゲームは、製作者である人間がプログラムしたものであるから、ゲームとは言え、第三者の意図が組み込まれた仕掛けに、プレイヤーが遊ぶという方法に変わりがないのですが。

ただ、あまりにも通信ゲームが多くあるところを見る限り、結局、人は自分以外の他人と触れ合うことを望んでいる事の象徴を見たような気がしてなりませんでした。

人は人とつながりたい。

それが男と女だったり、同性の友達だったり。

通信機器が発達しているにも関わらず、人間同士のコミュニケーションが困難になってきている。

こんな矛盾した問題を抱える現代の闇の部分を感じながら、ゲーセンをあとにしたのでした。