STUDIO F+のPhoto Blog

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役者さんの時代

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現在もコンテスト用の映像を編集中。

そんな中、ネットで見つけた記事の話題を一つ。
「空前のテレビドラマ人気 小劇場出身の舞台役者が支えている」

記事の内容は、現在TVで放映されているテレビドラマで視聴率が高いドラマには
元アングラ系の劇団で鍛えられたマイナー出身の役者が出演し、そのドラマを
支えているといったもの。

この記事を見て思ったのが、アングラ系だろうがなんだろうが、お芝居ができるのは
「役者」という職業の人たちであり、最近の日本のTVドラマから視聴者が離れて、
韓国ドラマに完敗したのは、日本はホンモノの「役者」を起用せず、
アイドルだの、モデルだのといった「なんちゃって役者」ばかり主要な役につかせて
ただ人気を取っていたからではないか?という事でした。

自主製作ながら、私もショートフィルムを製作しているので、「素人」と「役者」の
違いを肌身で感じている一人です。

かなり前のブログにも書きましたが、ある韓国出身の監督と話をした時に、
「韓国では、『役者』になりたかったら、それなりの教育機関などで勉強し、
訓練を受けていないと『役者』として認められないんですよ」と
言われたことがありました。

韓流ブームは下火になりつつあるものの、日本以外のアジア圏では韓流ドラマ
は根強い人気があります。

また、アメリカ・ハリウッドに進出して活躍する韓国出身の俳優の数も、
日本出身の俳優の数よりも圧倒的に多いと思います。

やはり、ドラマや舞台など「お芝居」でお客を集める商売には、「役者」は不可欠。

そして、その「役者」とちゃんと名乗れるのは、舞台などでしっかりと基礎を作り、
腕を磨いた「お芝居」ができる人たちだけで、いくら人気があるアイドルやモデルが
主役を演じようが、一夜漬けの「お芝居」なぞ、冷静な観客の視線からはすぐに
見破られてしまいます。

◯ャニーズや◯KB出身者がいくら主役級でTVドラマに登場しようとも、
ホンモノのお芝居とニセモノのお芝居は、明らかに違いがわかります。

そのくらい視聴者やお客の目はごまかせないものである。

視聴率欲しさや、クライアントやスポンサーからの圧力もあるのかもしれませんが
安易なキャスティングに走ったTVドラマからは、今後どんどん視聴者が離れて
いくことになると思います。

なぜかと言うと、すでに韓流ブームで「お芝居」ができ、かつ美男・美女が
登場する海外ドラマを見て目が肥えた人たちを満足させることは困難だからです。