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映画評「劇場版マクロスF(フロンティア)~イツワ リノウタヒメ~」

劇場版マクロス~愛おぼえていますか~が公開されたのが、私が中学の頃でした。

当時アニメ界では、硬派な「機動戦士ガンダム」と、恋愛をベースにした「時空要塞マクロス」は人気を二分していました。

私は硬派なストーリーの「ガンダム」の方を見ており、「マクロス」はあまり見ていませんでした。

2007年川崎ショートフィルムフェスティバルに入選した、STUDIO F+製作の「アメリカから来たオタク」。

このドキュメンタリーの主人公、エイドリアンは「マクロス」の大ファンでした。

彼とアメリカで初めて会った時も、エイドリアンは一時間ずーっと、マクロスの話しを熱く語っていましたね。

そんなエイドリアンが待ちに待った、マクロスの最新作が今回の「マクロスF」でした。

興味があまりなかった私も、エイドリアンの影響があり、マクロス最新作を見てみました。

劇場版マクロスF(フロンティア)~イツワリノウタヒメ~を一言で表現するならば、マクロスファンの為の映画だと言う事です。

監督の河森正治氏は、マクロスファンの間では伝説の人物。

マクロスを一躍有名にした、あの無数に飛ぶミサイルシーンも健在で、恋の三角関係、そして歌。

マクロスならではのコンセプトが守られつつ、CGシーンがパワーアップしていました。

しかしー

テレビのダイジェスト的な要素が強いのと、一体誰が敵なのか?がさっぱりわからず、物語がどんどん進んで行きます。

綺麗な歌声をバックに、あのアニメ・ミュージックの巨匠、菅野ようこさんが作曲したメロディーがガンガン流れるという、異色なミュージカルSFアニメが展開されていきます。

うーん。。

物語は途中でどうでもよくなり、主人公にも感情移入できず、映画は次回の完結編に続いていきます。

もったいない作品だと思います。

より多くの観客を取り込む作品にして欲しかったですね。