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映画評:「鉄男 The Bullet Man」

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現在、STUDIO F+が製作中の短編作品
「サヨナラにっぽん」の第一弾バージョンが
完成近づいたため、久々に映画を二本観ました。

そのうちの一本が、この塚本監督の「鉄男」です。

渋谷のシネマライズで観たのですが、
まースゲー爆音!!

まさに爆音ムービー「鉄男 The Bullet Man」!!

映画館でないと、この音は出せないですね。
さすがに。

昔、故郷で映写技師を映画館でしていた頃を
思い出しましたね。

好きな映画のCM、例えば「マトリクス」が始まる
と、私はボリュームをギリギリまであげて
サッと館内に入って予告編をみたりしていました。

ある時、スピルバーグの「プライベート・ライアン
の上映では、これまた音量をギリギリまであげて
ほぼ爆音に近い状態で上映した事があります。

いやー凄かったのなんの!!オープニングシーンの
ノルマンディー上陸作戦のシーンなんかは、
館内中に銃弾の音が跳ねてましたね。笑

個人的に思うのですが、映画館で観せるのだから
音が売りの映画は迫力の音を、御客に提供する
のは当たり前だと思います。

静かな映画を無理に大音量で見せても意味は
ありませんが、家では決して味わえない音を
映画館で体感してこそ、映画館の存在意義が
あると思います。

ただし、やり過ぎはいけませんがね。。

で、話を「鉄男」に戻すと、私は前作の「鉄男2」
ニュージーランドオークランドで観ました。
もうかなり前の話ですが。

ニュージーランドに留学をしていた時に、
国際映画祭があり、招待された日本映画のうちの
一本が「鉄男2」だったのです。

満員のキウイ(NZ人は自分達をこう呼ぶ)の観客たち
は大興奮!!日本人なら笑わないシーンでも
大爆笑してたのを憶えています。

そしてー今回の新作「鉄男」はどうだったかというと・・・

内容、展開ともにイマイチでした。。。

塚本監督自身が出演しているという、塚本映画
お馴染みの展開はともかく、全編「英語」セリフ
なのはいただけません。

主人公はネイティブだから、英語が上手いのは
当然としても、あとの日本人(塚本監督を含む)の
英語が、まぁヒドイのなんの・・・

無理に英語劇にしなくてもよかったのでは?!

見所は・・・特にないかな・・・
役者陣(塚本監督を含む)の演技も首をかしげる
くらいで、やはり田口トモロヲさんでなくては
「鉄男」じゃないですよ。

第一作目の「鉄男」を超える事はできないと
思います。同じ監督が手がけていたとしてもです。

平和ボケした日本を、新しい「鉄男」で破壊
したかったようですが、「ダーリンは外国人」的な
どうでもよろしい「愛」というもので破壊が
おさまるなんて・・・絶句です・・

ただ、音だけはよかったですね。

爆音がお腹にググっと響きわたり、無音になると
訪れる映画館内の静けさとのギャップ。
たまりません。これぞ映画館でしか体感できない
経験です。

ですので、内容はともかく、音を体感しに是非
1000円の日に映画館へ行ってみてはいかがでしょう。

たまらんですゾ。あの爆音だけは。