スピルバーグとピータージャクソンがタッグを組んだ3DCGアニメーション「タンタンの冒険」を
2D版で観てきました。
冬休みの新作映画がぞくぞくと公開されている影響か、「タンタンの冒険」の2D版を
上映している時間帯がどんどん少なくなっており、もしかして「タンタン」はつまらないのかも・・・
という不安が最初ありました。
最近ではシネコンの上映回数を見るだけで、どの映画がヒットしてお客が入っているか一目で
わかるようになっているので、「タンタン」2D版の上映回数が少ないのは、間違いなく
お客が入っていない証拠。
しかも事前に予告編を観た感じでは、主人公「タンタン」少年がリアルすぎるCGで描かれており、
感じていたのです。
しかしー
祝日と言う事もあり、新宿ピカデリーにはお客がつめかけており、「タンタン」2D版にも
満席にならない程度にお客が入っていました。
なるほど、スピルバーグ監督作品というネームバリューは、いまだ健在なのか?
と考えながら、「タンタン」の上映が始まりました。
これが、想像以上に面白かったというのが正直な感想でした。
確かに、タンタン少年をはじめとする人間キャラは細かい部分までリアルなCGで描かれており、
見慣れるまでには少し時間がかかりました。
ところが、映画が始まった途端、スピルバーグ監督の手がけた名作「レイダース」や
「インディージョーンズ魔宮の伝説」の再現のようなジェットコースタームービーが展開され、
アクションにつぐアクションの連続で、観客を映画の世界に引き込んでいくのです。
観客の笑いをとっていたのは、タンタンではなく、酔いどれ船長のハドックの方でした。
ハドック船長が何かをやらかすたびに観客からは笑い声が起きていましたね。
そして、個人的にお気に入りだったのが、タンタンの愛犬スノーウィ。
賢すぎるのは疑問でしたが、犬らしい仕草はCGで作られたものとは思えないほどでした。
タンタンが必死に鍵を奪おうとしているのに、スノーウィは鍵よりも横に置いてあったサンドイッチが
気になってしまうというシーンが良かったですねー。
おそらく第二弾も製作されるであろう、「タンタンの冒険」。
今後はインディージョーンズ・シリーズもCG化されるのでは?と思えてしまうほど、
息もつかせないアクションが展開し、CGならではのカメラワークが駆使されて観るものを圧倒する
スピルバーグ&ピータージャクソン監督の手腕はさすがの一言でした。