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映画評「カールじいさんの空飛ぶ家」

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PIXAR最新作、「カールじいさんの空飛ぶ家」を見てきました。

監督は「モンスターズ・インク」のピート・ドクター。

泣いたり笑ったりの映画でした。

驚いたのは最初のシーン。

若かりし頃のカールとエリーの出会いから別れまでを、一切台詞なしで描いているところでした。

前作「ウォーリー」でも、台詞一切なしで、音楽と映像だけで描いたシーンがありました。

映像で語るとは、まさにこれだ!と思いました。

三谷幸喜監督作品などの舞台出身の映画を好きになれないのは、ほぼ全てを台詞で描こうとするからでしょう。

舞台と映画が根本的に異なるものの一つに、映像と音楽で感情や物語を伝える事ができるのが映画の醍醐味だと思います。

さて、「カールじいさん」ですが、やはり「モンスターズ・インク」や「ファインディング・ニモ」には、かなわないと思いました。

泣かせどころはしっかり押さえているのですが、伝説の冒険家がでてくるあたりから話がおかしくなっていくのです。

ま、ネタバレはしませんのでご安心を。

ラスト、冒険活劇になり、じいさんやるなぁーと思うのですが、無理にエンターテイメントにしなくてもよかったような気がしました。

後半のストーリーにやや無理があるのかなと感じます。

それでも、さすがはPIXARです、CGでしか見る事ができないアニメを見せてくれます。

カールじいさんの家が、無数の風船で飛んで行くシーンは必見です。美しいですよ、とても。