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映画監督 清水和貴さんとの再会

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第36回日本映像学会で、再会した映画監督の
清水和貴さん。

清水監督は日芸在学中に、16mmフィルム映画
「銭湯物語」を監督し、第一回高科高原映画祭
小津安二郎記念のグランプリを獲得した人物。

また、以前のブログにも書きましたが、
TBSの大人気TVシリーズ「ROOKIES」等で
活躍する俳優、佐藤隆太さんがまだ学生
だった頃に、「ラムネにまつわるエトセトラ」
という作品も監督されています。

「ラムネにまつわるエトセトラ」も16mmフィルム
で製作された作品で、清水監督曰く、「フィルム
はケチらずに、とにかくどんどんカメラを回した」
との事。

おかげでフィルム代だけで、約70万円近くかかった
との話を聞きました。

私と清水監督が一番最初に出会ったのは、
私が日芸の大学院生になる前のことでした。

私が日芸を見学しに行き、担当になる教授から紹介
されたのが清水監督でした。

そして、そこで16mm作品「銭湯物語」を見せて
頂いたのです。

恐らく、初めて本物の16mm映写機で16mm映画を
観たのも、この時が最初でした。

映写機から映し出されるフィルムの映像の美しさに
驚き、また、「銭湯物語」という青春映画の
物語の世界観に感動したのを覚えています。

清水監督の「昭和」へのこだわりが満載の
「銭湯物語」は、今はなくなりつつある本物の
「銭湯」を舞台にした高校生男女の恋愛を描いた
作品でした。

清水監督自身が銭湯に通い詰めて、撮影許可を得て
実際の銭湯を借り切って撮影した映像は必見。
昭和の銭湯の風景が映画に広がっていました。

また、佐藤隆太さん主演の「ラムネにまつわるエトセトラ」
でも、ラムネをめぐる大学生の男女の恋愛物語で
当時、岩井俊二監督にかなり影響を受けたという
清水監督ならではの、爽やかな青春映画に
仕上がっています。

今は日芸での業務が忙しくて、新作が製作できて
いないという清水監督。是非、また新作を製作してもらいたいですね。

私のドキュメンタリー映画「映画館物語2007~2008」では
清水監督にフィルムとデジタルの違いについて
インタビューさせて頂きました。

貴重なインタビューになっていると思います。
機会があれば是非、多くの人に私の「映画館物語」
も観て頂きたいと思っています。