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(映画評)式日(2000年)庵野秀明監督品

映画興行収入が100億円を突破した
シン・エヴァンゲリオン劇場版

それを手がけた監督、庵野秀明氏が
2000年に監督した実写映画「式日」を
Amazonプライムビデオで視聴しました

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監督 庵野秀明
脚本 庵野秀明
原作 藤谷文子
『逃避夢』
製作 鈴木敏夫
製作総指揮 徳間康快
(ナレーター)
松尾スズキ
林原めぐみ
(出演者)
岩井俊二
藤谷文子
村上淳
大竹しのぶ
(音楽)
加古隆

映画の感想を一言でいうと
アートな作品で、一般ウケは無理な
庵野秀明監督の趣味、趣向が詰まった
私的な映画でした

映画「Love Letter 」1995年を手がけ
一躍メジャー監督になった岩井俊二氏が
主人公の「カントク」役を演じ

平成「ガメラ」シリーズに出演した
父親があの「沈黙シリーズ」のアクション俳優
ティーブンセガール藤谷文子さんが
母親にコンプレックスを持つ謎の「彼女」役

庵野監督曰く
「きれいな画を追求した」映画がこの「式日」で
ヒロイン演じる藤谷文子さんの原作小説を
庵野監督が再構成した内容になっているとのこと

庵野秀明監督のインタビュー記事を読むと
この監督、作品作りの決め手となっているものに
使用する「カメラ」へのこだわりがあるようで

前作の「ラブ&ポップ」の時は
SONYのビデオカメラVX1000の画像を見て
そのビデオ画像の美しさに驚いて
この民生機ビデオカメラだけで映画が
撮れないものかと考えたのがきっかけだそう

今回の「式日」では35ミリフィルムで
アナモフィックレンズを使って映画を作りたい!
と思ったそうです

なんともマニアックな意見

アナモフィックレンズを使って撮影をしているため
このような超横長、シネマスコープの映像の
オンパレードが「式日

 

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当時、精神的に病んでいた庵野秀明監督が
ジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏の力を借り
実写映画を制作したという経緯があるようで

映画の内容もわかるようでわからない
まさにアートな作品

明日は私の誕生日!と毎回連呼する
メンタル的に問題を抱えた女の子が
ふらっと現れたカントクと出会う

そして最後の結末は・・
(ネタバレはしませんのでご安心を)

あーなるほど
そういう結末かと

 

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アニメ監督で
実写映画も手がけている人に
うる星やつら」「攻殻機動隊」の
押井守監督がいますが

個人的には
庵野秀明監督の方が
実写映画は面白い作品を作るなぁと

押井守監督作の実写映画も観てますが
これがかなりイマイチな出来栄えな
映画ばかりで

映画「式日」は
庵野秀明監督自ら言っているように
万人ウケする作品ではありません

しかし
エヴァンゲリオンなどのアニメ作品に
共通する

庵野秀明氏こだわりの「アングル」が
式日」にはてんこ盛りで

なるほど
フツーの映画監督では撮れない
「画」を「式日」では見せてくれます

話題になったNHKのプロフェッショナルで
庵野氏がポツリとつぶやいた
「どんなに役者がアジャパーでも
アングルを変えることで良くなることがある」

「アジャパーな役者」が一体誰なのかはさておき

カメラをどこのポジションに置けば
こんな映像が撮れるのか?

庵野流アングルを理解する映画として
式日」は大変面白い実験映画だと思います

 

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 さて
Amazonプライム・ビデオで
配信がスタートした
シン・エヴァンゲリオン劇場版
EVANGELION:3.0+1.01バージョン

これが映画館マジックというのか
自宅のテレビで見ると
まったく面白くない

映画館で観た時は
面白い映画だなぁと思ったのですが・・

庵野流演出は一度観てしまうと
二度目はウンザリしてしまうという
これはなぜなのか?

庵野秀明氏が実写映画を作るときに
影響を受けたとされる映画監督が
ウルトラマン」などを手がけた
実相寺昭雄監督

「肉弾」「ジャズ大名」などの
岡本喜八監督など

何度観ても飽きない映画って
100本のうち10本くらいはあるものですが

映画ってやはり映画館で観るものなのか?
なんとも考えさせられてしまいました

日々、自然災害の猛威が日本や
世界各国で広がりつつあります

コロナ感染症もまだ収束の目処が
つかないようで

なんとも言えない時代に突入しつつあります

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