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映画「シャイニング」(The Shining 1980)

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映画「シャイニング」(The Shining 1980)より

久々にスタンリー・キューブリック監督の映画「シャイニング」を観ました。

過去のブログでも書いた事がありますが、DVD版の「シャイニング」に
「メイキング・オブ・シャイニング」が収録されており、個人的にはこの「メイキング」を
観たさに何度も観ているようなところがあります。

いかんせん、あのキューブリック監督が動き、話し、役者を演出しているシーンが
「メイキング」で観れるのだから、たまりません。

怪優ジャック・ニコルソンをどうやって演出したのか?とか、
劇中のウェンディを演じたシェリー・デュバルや、子役のダニー・ロイドを
どうやって追いつめた演技をさせたのか?などなど・・・

自主製作ながら、映像製作をしている人間にとって一番興味があるのはそこの部分
だったりします。

多くの映画記事にすでに書かれているとおり、スティディーカムを本格的に使用した作品が
この「シャイニング」であるとか、本当のオリジナルは146分バージョンであり、
現在は観る事ができないとか、話題が実に豊富な映画なのですが、
やはり、この映画はキューブリックが監督したという点に一番惹かれます。

「メイキング」ではキューブリック自身がカメラを担いで、ジャック・ニコルソン
狂気の表情を撮影しようとするシーンがあります。

見習いカメラマンからキャリアをスタートさせたキューブリックは、
カメラでいかに人物を描くかを知り尽くしていた監督だと思います。

一番最初にVHSビデオで、この「シャイニング」を観たときの驚きや恐怖は
もう無くなってしまいましたが(何度も観過ぎているので・・)
何度観ても好きなシーンが、ナゾのバーテンダー、ロイドが出てくるシーンと
真っ赤なモダンなトイレでグレイディとジャック・ニコルソンの会話のシーンです。

ロイドもグレイディもニコルソンも、全くまばたきをしないんですね。
このシーン。

特にナゾのバーテンダー、ロイドはまるでロボットのよう。

キューブリック流というか、なんというか、映画独特の雰囲気が感じられる
シーンだと個人的に思っています。

先日、「スペック」などの話題作を手がけている堤幸彦監督のワークショップに
参加した時に、堤監督が話していた言葉「テレビドラマは映画的に!映画はカジュアルに!
をモットーとして映像を作り続けているんです」が忘れられません。

また別の機会に、この話はSTUDIO F+の公式HP(現在も未完成ながら起動はしています)
に書きたいと思っていますが、キューブリック監督のような映画を作ってみたい。
これが私の遥か遠い目標だったりします。

さて、最後に、
脚本などでお世話になっている、海生あいこさんはこの映画の原作者である
スティーブン・キングの大ファンで、会話の中でキング原作の「シャイニング」と
映画版「シャイニング」の違いなどを話した事もありました。

もしDVDなどで「シャイニング」を観る機会がありましたら、ぜひ!
「メイキング」をお見逃しなく!

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