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映画「ロイドの水兵」1921年を活動弁士付きでみる

世界の喜劇王と言えば、チャップリンにバスターキートン
そして、もう一人がこのハロルド・ロイド(Harold Clayton Lloyd, Sr.,)
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あのジャッキー・チェンの映画「プロジェクトA」で有名な時計台落ちシーンは、
1923年の映画「ロイドの要人無用」(Safety Last!)をオマージュしたもので、
そのくらい世界中の映画人に影響を与えた人物が、このハロルド・ロイドだったりします。

そのロイドが1921年に初めて長編を手がけた作品が「ロイドの水兵
(A Sailor-Made Man)であり、活動弁士付き上映会があるとのことで
柏にあるキネマ旬報シアターで見てきました。
しかも無料!でした。

全編にわたって繰り広げられるドタバタコメディーではありますが、
チャップリンキートンほど激しいアクション、パントマイムでみせていくわけではなく、
(最後の恋人を救出するシーンは激しいアクションではありましたが)
クスリと笑わせるユーモアのなかに、シンプルなドラマをみせるような印象を受けました。

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上映会の会場に親子連れがいて、子供には大いにウケていたようで、
今の映画と比較しても当時のサイレント映画は、内容、キャラクターともにわかりやすいのが
特徴のひとつなんだなぁと、あらためて思いました。

フィルムで撮影して、CGといった最先端のVFXがあったわけではない時代で、
しかも俳優の声、効果音もゼロ。
劇場で生演奏をして音楽で場面を盛り上げつつ、活動弁士たちがセリフ、物語、
効果音までを演じたサイレント映画

体をはったアクションとお芝居で映画をみせていくというシンプルなスタイルは
まさに映画の原点なのかもしれません。

活動弁士付き上映を観たのは、今回で2回目。

最初に観たのは、澤登 翠(さわと みどり)さんの弁士付きで、
あの映画の父D.W.グリフィス監督の「散り行く花」(Broken Blossoms 1919年)で
リリアン・ギッシュ主演の悲劇でした。

映画とはなんぞや?と考えてみる
サイレント映画で培われた映画技術のなかに全て答えがあるような気がします。

私のサイレント映画ナンバーワンは、ダントツに
チャップリンの「街の灯」(City Lights 1931年)ですね。
何度観ても、あのラストシーンに泣かされます。

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