クリストファー・ノーラン監督最新作「インターステラ−」を観てきました。
圧倒されっぱなしの展開に、マシュー・マコノヒーのマジの男泣きに涙が止まらず・・
イギリス出身監督の手がけるSF映画は、映画史を変えていくものだと関心しています。
時空、時間を超え、しかも地球が滅亡しかけているというスケールのデカすぎる
内容に、ついていけるのかどうか心配でした。
案の定、日本のアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズのように、細かい説明は置いといて
ともかく物語はドシドシ進んでいきます。
TVドラマなどで育った、わかりやすい映像しか知らないTV世代の観客は、
この時点で置き去り状態にされることでしょう。
しかしながら、この映画のスゴイところは、あくまでも科学的根拠から外れないところ。
(ココからネタバレ)
食料危機が迫り、地球以外に人類が住むしか方法がないとしたら?
宇宙の果てに人類が住める惑星があるのか?
そんな話になると、必ず出くるのが神というナゾめいた存在だったりしたのですが、
この「インターステラ−」はそんなものは出てきません。
人間の人智を超えた世界(宇宙)は登場するものの、結局のところ人間が
人間を救うという、父が娘を、娘が父を救うという枠を超えないところが素晴らしい。
最後まで映画のテーマや、スケールを壊さずに、それらを貫いてみせてくれるのが
クリストファー・ノーラン監督の手腕なのでしょう。
作品でも、因果関係が明確で、テーマが決してブレていないことがわかります。
映画とは、観客に未知なる体験を目と耳でさせることができるメディアだとしたら、
今回の「インターステラ−」は、我々人類がまだ見ぬ世界を見せてくれた
エンターテイメント性とサイエンスフィクション性が融合された映画だと
感じました。
これは、自宅の薄型テレビではなく、映画館のスクリーンで見ることを
オススメします。
映画館上映された当時、観客が本当に宇宙空間にいるような感じを受けたという感想を
聞いたことがありますが、この「インターステラ−」も映画館でしか味わえない
体験があると思います。
小難しい物理学の話や、時空を超える話についていけない人もいるかとは思いますが、
それを乗り切った先にある感動の方が大きい映画だと感じました。
クリストファー・ノーラン監督作品は、毎回映画館で二回、三回と観てしまうのですが、
今回もまた映画館で観てしまいそうです。
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