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映画「スーパーマン リターンズ」

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今さらながらの、映画「スーパーマン リターンズ」です。

あまりにも、ザック・スナイダー&ノーランの「Man of Steel」がダメだったので、
ブルーレイ版の「スーパーマン リターンズ」を見返すことに。

2006年劇場公開の時はしっかりと映画館で観たんです。この映画。

5年ぶりにスーパーマンが地球に戻って来て、しかも宿敵レックス・ルーサーもムショから
出てきて、再び悪事を働こうとするという設定。

1978年の劇場版「スーパーマン」第一弾のレックス・ルーサー役は、ポパイ刑事こと、
ジーン・ハックマンが演じてましたが、「リターンズ」ではケビン・スペイシーが演じています。

監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガーで、彼は「ユージュアル・サスペクツ」の
監督でもあり、スティーブン・キングの「ゴールデンボーイ」も手がけてたりします。

やはり、「リターンズ」の方が「スーパーマン」していて、面白かったですね。
「Man of Steel」は「スーパーマン」の形をとった別のもの。

ブルーレイ版にはメイキングが付録として収録されており、これまたブライアン・シンガー
監督が熱いのなんの。

エレベーターにクラーク・ケントが乗って、そのままスーパーマンに変身をして、
エレベーターからそのまま空中に飛行するというシーン。

映画で観るとわずか数秒のシーンなのですが、シンガー監督らしいこだわりが
込められているのがメイキングでわかります。

このあたりも「Man of Steel」のザック・スナイダー監督の違いが現れています。
監督したどの映画の演出も、毎回かなり大味なのがスナイダー流。
CGをぶち込んでおけばOK!スローモーションを多用して、ドカドカとド派手な
映像シーンがあればいい!という感じなのもスナイダー流。
映像で見せる、表現するというのが全くできていないように思えます。

その点、シンガー監督は映像でちゃんと表現できる監督なんですね。

おまけに「リターンズ」では、クラーク・ケント(スーパーマン)が恋するロイス・レイン
の子供が実は・・・(ネタバレなしです。いちおう)というオマケつき。

このあたりの演出や、歯を磨きながら出てくるレックス・ルーサーなど、
シンガー監督ならではのシーンが満載なのが「リターンズ」です。

メイキングでは、ルーサー演じるケビン・スペイシーの、たった一言のセリフ、
「Wrong !」というシーンに、何度もテイクを重ねていたという事実を見たとき
やはりどの国の映画監督も、役者に対して納得する演技を求めるんだよなぁと
改めて痛感した次第。

次元は異なるかもしれませんが、
大根役者だったジョン・ウェインを一躍スターダムに伸し上げた、
アメリカ映画の巨匠、ジョン・フォード監督の鉄則の一つに、
(演出とは)「役者に勝手な芝居をさせないことだ!」とあったのを思い出しました。

役者さんの中には思い込みの激しいタイプがいて、自分勝手な解釈したまま
お芝居をする事があるんです。

ゲイであることを公言しているシンガー監督ですが、かなり感情的な人物らしく、
自分の中のイメージを激しくぶつけているシーンをメイキングで何度もみました。
撮影現場でキーキーしているシンガー監督を見て、この現場には行きたくないなぁと(笑)

圧倒的に「リターンズ」の方が面白いです。

残念ながら、ブランドン・ラウス演じたスーパーマンはシリーズ化されませんでしたが、
(007シリーズの一回しかボンド役をしていないのと似てますが)
ぜひ、見比べてみるといいかもしれません。