STUDIO F+のPhoto Blog

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Gone Girl

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「セブン」デビッド・フィンチャー監督により映画化が決まっている、
ギリアン・フリンの全米ベストセラー小説「Gone Girl」。

日本語訳の小説を読みました。
久しぶりにハマった小説でした。

何が面白かったかと言うと、リーマンショックなどの経済破綻後のアメリカ社会を背景にした、
リアリズムに裏打ちされた小説だったからです。

また、女性小説家らしい⁈ エグい性描写と、男と女の本音が描かれている部分も見逃せない。

ラストは…
ネタバレはしませんが、イマドキの、いやアメリカンウーマンらしい結末でした。

男性を支配せずにはいられない女と、そんな女と一緒にいないと自分の存在を見出せない男。

アメリカに住んでいた時に、アメリカンのカップルやら夫婦を見ていた時に感じた、
男が女(奥さんやら彼女やらの)奴隷になっているかのような光景。

強すぎる女性の存在により、男女の力が逆転した社会。
そんな姿を垣間見たような小説でした。

また、ニューヨークタイムズに勤めていた優秀な記者が、ネットにより仕事を失ったという
ニュースを、かなり前に読んだ事があります。

そんな、ニューヨーカーの没落した姿もしっかりと描かれていて、
この小説の作者はしっかりと取材して書いているんだなぁと。

元記者だったという作者フリンの、取材に裏打ちされたリアリティあふれる描写。
アメリカの東海岸から、南部の寂れた街の対象的な描写も素晴らしい。

果たして、エミリーは失踪したのか?
それとも、殺されたのか?

映画版と小説版の違いを楽しみにしております。

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