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映画「The Martian」(オデッセイ)

マット・デイモン主演、リドリー・スコット監督のSF映画「The Martian」(オデッセイ)を
観ました。

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原作は、元プログラマーでSFファンの小説家アンディ・ウィアーの「火星の人」。
この小説、Kindleで99セントで売り出していたそうで、その後爆発的なヒットに。

火星を舞台にした映画は数あれど、火星に取り残される男の話は珍しいですね。

トム・ハンクスと「バックトゥーザ・フューチャー」の監督、ロバート・ゼメキス
手がけた映画「Cast Away」は、飛行機事故で無人島に流れ着く男の話でしたが、
今回は地球外の惑星、火星。

はたして取り残された宇宙飛行士、マーク・ワトニー(マット・デイモン)の運命やいかに!?

個人的には楽しめた映画ですね。
予告編を見るだけで、結局のところ、マーク・ワトニーは助かるんだろうなぁと結末が
予測できるんですが(笑)、それは「エイリアン」の監督、リドリー・スコットの手腕で
リアリテイあふれるシーンで見せていきます。

残念だなぁと思ったのは、もっと火星に取り残されたマーク・ワトニーの孤独感を描いて
欲しかったということ。
無人島で取り残されるのも嫌ですが、空気のない火星に取り残され、しかも、
150日以上もほったらかしで、食べ物は底をつく、水はなくなる、
とてつもない孤独なんだろうなぁと思うんです。
そのあたりをもっと掘り下げて観たかったなぁと。

今回の映画はシリアスなサバイバル映画というよりも、マーク・ワトニーという
植物学専門の宇宙飛行士が、失敗を繰り返しながら困難を乗り越えていく、
シリアスすぎず、ところどころにユーモアが混じっているのが特徴的でしたね。

80年代のディスコミュージックをバックに、火星で黙々と生き延びようとする
マーク・ワトニーの姿は、もしかすると、近い将来に始まる火星移住計画
そのものの姿なのかもしれませんね。

最近は中国がアメリカのハリウッドの主要な顧客であるため、この映画にも
良いイメージの中国が登場してきます。
うーん、政治的な色合いが出てるなぁ・・と、その部分は首をかしげてしまいましたが。

ない映画ではありますが、相変わらず宇宙服が似合うマット・デイモンの演技は
前作ではエゴのカタマリの宇宙飛行士だったのに対し、必死にサバイバルしている
植物学者の宇宙飛行士という対照的なお芝居を見たような気がしました。

いつか人類が本当に火星に住んで、火星で映画を撮影する日が来るのかもです。

ぜひ、映画館でごらんください。
3Dの必要はないですが。

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