久しぶりに、現在制作中の短編SF映画サイレントプラネットの話をします。
サイレントプラネットには日本人だけでなく、リトアニア、中国からの留学生が出演しており、国際色ある作品に仕上がっています。
その中で、リトアニアの留学生の女性の話です。
劇中、唯一の紅一点である彼女を見つけたのは、大学院のプレハブ校舎の階段でした。
ヨーロッパから来た女性らしい顔立ちに、ツーンとした感じで、近寄りがたい存在感を漂わせていました。
大学院の授業に来ていたのは何度も見かけていて、軽い挨拶はしたことがありました。
当時、最新作のアイデアもまとまり、あとはキャスティングだけとなっていた時期だと思います。
強く、美しく、人を近寄らせない雰囲気の女性を探していた私は、リトアニアの彼女を見た瞬間、「あっ、この人だっ！」と直感で決めていました。
そこからは、私が得意とする勢いあるトークを駆使し、英語、日本語を交えて、「映画を作っている者で、最新作に是非出て欲しい」と彼女に話ました。
最初はキョトンとした様子の彼女でしたが、自分と同じく映画制作を勉強している者だと理解してくれて、ニッコリと笑いながら「いいわよ。脚本をメールで送って」とOKをもらえたのでした。
今考えると、無謀なナンパのような形で声をかけたので、OKがもらえたのはラッキーでした。
完成しつつある作品を見返しても、やはり、彼女の存在感は抜群だと思います。キャスティングは成功しました。
