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ルパン三世 カリオストロの城

新宿タカシマヤスクエアにある映画館、テアトルタイムズスクエアが8月30日で閉館となります。

その閉館特別上映として上映される、14本のラインアップのうちの一本が、本日見た宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」でした。

今では、宮崎監督の名前と同じく、有名過ぎるくらいの映画ですが、実はまだ映画館で見た事がなかったのです。

私が小学生だった頃、地元にまだ映画館街があった時代ですが、映画館の入口に「ルパン」のポスターが張ってあったのを覚えています。反対側の映画館では安彦監督の「クラッシャージョウ」のポスターがありました。

カリオストロ」公開当時、約三億円かけた大作だったのにも関わらず、お客が入らず興行的に失敗した作品というレッテルを張られたというのを、何かの記事で読んだ事がありました。

当然、宮崎監督はその後の「風の谷のナウシカ」まで、監督出来なくなってしまうのです。

今考えたら、矛盾した話で、「カリオストロ」のクオリティーは抜群であり、ストーリー、キャラクターともに最高級の作品である事には間違いないのです。

しかし、映画ビジネスというものは、わからないものです。

公開当時に「カリオストロ」を見た人がいたら聞いてみたいですね。面白かったのか?それとも、従来のルパン三世(通称、宮崎監督がテレビアニメシリーズを手掛けたルパンは、宮崎ルパンとも呼んだりする)ではなかったから、つまんなかったのか?

テアトルタイムズスクエアは元々がIMAXシアターだったため、スクリーンは大きく(今のスクリーンは35ミリ対応用になっている)、スクリーンと座席間の空間が広いのが特徴で、大画面で見た「カリオストロ」はよかったです!ただし、音は当時のフィルムのままだったため、デジタル音響対応ではないから、少し残念でしたが。

朝10時30分一回のみの上映にも関わらず、満員御礼だった「カリオストロ」。

感動と同時に、映画館でやっと見る事ができたのがうれしかったですね。

最新作「ポニョ」と比較しても、当時の宮崎監督の手腕がいかに優れていたか、また、その才能を世間が認めるまでいかに長い時間がかかったかと、考えてしまいました。