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江戸川乱歩邸宅 その2

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江戸川乱歩邸宅を訪問した話しの続きです。

江戸川乱歩先生と言えば、自ら恐怖を体験しながら小説を書くため、家の土蔵にロウソクを燈しながら書いたという逸話が残っています。

その土蔵が確かに乱歩邸宅の中庭にありました。

灰色の外壁に、二階建ての土蔵。

あれが乱歩が小説を書いた土蔵か!と少し興奮しましたね。

しかしー
乱歩邸宅にいた案内役の大学生に話しを聞くと、意外な事実がわかったのです。

確かに乱歩先生は、土蔵に机を持ち込んで小説を書いたとの事。

しかし、夏暑く、冬寒い土蔵では小説を書くには不向きだったため、長くは土蔵で執筆はしなかったそうです。

外から中を見る事ができる応接間には、土蔵で使用した机が置いてありました。

なるほど、土蔵の暗がりの中で恐怖と対面しながら、推理小説を書くというのは理想ですが、現実的には無理があります。

江戸川乱歩はこの池袋の邸宅に住んだのは40代の時。

一定な場所に定住することなく、引越しを繰り返していた乱歩ですが、この池袋の邸宅には長く住んだそうです。

続く