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New zealand Air Line での出会い

最近のブログで、白人系の差別について書き記してきたので、ふと思い返した事がありました。

アメリカでもNew zealandでも、決して白人の全ての人が、悪意を持った差別をしてくるわけではなかった事に気がつくわけです。

当然と言えば当然ですが。

アメリカでも白人、黒人、アジアン、ヒスパニック系問わず、友人はいましたし、今でもたまに連絡がくるのは白人の友人です。

人種差別的な発言が多いのは確かに白人系ですが、そういう類いの人はたいがい、自分の住んでいる国から他の国に行った事がない人達だったり、極端な愛国主義者だったりしたものです。

つまり、外の世界を知らない人達だったりするわけです。

これは、日本人でも同様な事が当て嵌まる人達がいたりします。

20代の頃に、久しぶりにNew zealandを再訪問し、お世話になったホームスティ先のファミリーに会いに行った事がありました。

そこから日本に帰る前に、一度、New zealandからAustraliaのシドニーの友人宅を訪問する予定があり、オークランドから飛行機に乗ってシドニーに向かいました。

そのNew zealand航空の私の座席は通路側でした。

飛行機出発ぎりぎりまで、私の隣の窓側席は空席だったので、人が来ないなら窓側に移動できるなと、内心喜んでいました。

しかしー

ぎりぎりになって、その窓側の席に、一人の若い白人女性が座ってきたのです。

ああー残念。。
窓際に座れると思ったのに・・・・

しかも、苦手な若い白人女性が横に・・・

New zealandやらAustraliaやらで、白人女性に差別的な言動をくらっていたので、苦手意識が植え付けられていました。

飛行機が出発し、安定するまでの間、気まずい雰囲気が流れました。

こちらも極力、相手を見ないようにし、座席前に置いてある雑誌を何気に見ていました。

その間、終始無言状態が続きました。

他人同士なので、別に会話をする必要もありません。

しかしー

その沈黙を破ったのは、機内のドリンクサービスが始まった頃でした。

隣に座った若い白人女性が、手にしたコップ持って、キョロキョロしだしたのです。

お代わりをするため、スチュワーデスを探しているようでした。

そこで、通路側に座っていた私は、たまたま前方をゆっくり歩いていたスチュワーデスを手で合図して呼んであげたのでした。

その若い白人女性は、ようやくスチュワーデスを呼び止められた事もあり、私を見てニコリと笑い、「サンキュー」と言ったのでした。

私はその時初めて隣に座っていた女性の顔を、はっきりと見たのでした。

私も慣れない感じで、挨拶をしました。

これをきっかけに、その女性は私に話しかけてきました。

どうやら、彼女は私が英語が全く話せない外国人だと思っていたようでした。

カタコトの英語を話す私を見て少し安心したのか、彼女の方から積極的に話をしてきます。

まじまじと、私は彼女の顔をみました。

気がつかなかったのですが、あらためて彼女の顔を見ると、まービックリするくらいの美女。

彼女の名前はジェニー。年齢は24才でした。

お母さんがアジア各地を回る仕事をしていたので、そのお母さんと各地を転々とする生活していたとの事。

彼女はこれから久しぶりに、別居していた父親と弟に会うためにシドニーに行くのだそうです。

「あなたは23才なの?じゃあ、私の方が一歳お姉さんね。」

彼女は楽しそうに話をしてきます。

つられて私もカタコトの英語で自分の話をしました。

彼女いわく、「あなたシドニーには何しに?時間があったらシドニーでまた会わない?」との事。

私はドキドキしながら、悪い人ではなさそうだし、滞在先にはあと二日しかいないし・・・・

海外ではこの手の話は危険がつきものです。

しかしー

どうせ電話なぞかかって来ないだろう、ま、いいかと思い、お互いの名前と電話番号を書いた紙を交換したのでした。

その間も彼女はニコニコして笑顔でした。笑った顔が、これまた、かわいいこと!!

あーこれが私の人生最後の白人美女との会話かも、と考えたりして。

お互い握手をして飛行機を降りたのでした。

私のシドニー滞在期間はわずか三日。すぐに日本に帰らなければ、大学の授業が始まってしまいます。

午前中に友人宅にタクシーで向かい、久々の再開をはたして、その友人と話しをしている時でした。

あの彼女から電話があり、今からシドニーを案内してあげるとの事でした!!

彼女の弟が運転する車で向かいに来てくれるとの事。

私は友人に事情を説明し、彼女の車をアパート前で待ちました。

するとー

彼女とその弟が運転する車がやってきました。

弟はシドニーっ子らしい、シャイな感じな人で、静かに挨拶をしてきました。

「また会えたね。それじゃーシドニーで有名な公園を案内してあげるねっ」と彼女。

相変わらず笑顔が美しいのです。

私はしどろもどろになりながら、車に乗り込みました。

一路、シドニーの公園へ。

着いたのは、その後、ジョン・ウー監督、トム・クルーズのコンビで大ヒットさせた「MI:II」のラストに使われた、元要塞跡地でした。

つづく