STUDIO F+のPhoto Blog

デジタル映像スタジオSTUDIO F+の写真専門ブログです

漫画評:手塚治虫「来るべき世界」

イメージ 1


イメージ 2

久しぶりに時間があったので、手塚治虫先生の漫画を読んでみることに。

その漫画は「来るべき世界」。

手塚治虫の初期SF三部作(「メトロポリス」「ロストワールド」と合わせて)と言われる
この「来るべき世界」の初版は1951年。

初版本は古本屋でも超高価なので入手困難です。
私が読んだのは再販された手塚治虫漫画全集版でした。

実は、私、映像制作を志す前は、漫画家に憧れていたのです。
かなーり昔の話ですが、小学校の頃には相棒がいて、二人で「藤栗不二雄」というどこかで聞いた
ようなペンネームまで付けて、「名探偵ノビマン」という「名探偵カゲマン」をそのままパクった
内容の漫画を書いていたのでした。

その当時に出会った漫画が、藤子A不二雄先生の「まんが道」という漫画。

まんが道」で描かれる漫画家たちの姿に憧れを抱き、キングオブマンガの手塚治虫先生の存在を
この漫画で知ったのでした。

私が「来るべき世界」を初めて読んだのは小学6年生の頃で、当時は手塚治虫漫画全集シリーズの
中でもなかなか再販されない作品で、入手困難な漫画のうちの一冊でした。

あらためて「来るべき世界」を読んで驚くのは、そのスケールの大きさとストーリーの深さです。

小人の宇宙人フウムーン、ロココとケンイチ少年の交流が泣かせます。
ラストに地球人から宇宙へ追放されるロココにケンイチ少年が言います、
ロココ、ぼくだヨ!!。ごめんね、ごめんよ。人間は恩知らずだ」

今読み返してもスゴイ漫画だと思いました。