STUDIO F+のPhoto Blog

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(ドキュメンタリー)手塚治虫 創作の秘密

前回ご紹介したドキュメンタリー映画
M/村西とおる狂熱の日々 完全版」
片嶋一貴監督)があまりにも面白く

あらためて私はドキュメンタリー映画
好きなんだなぁと実感している次第です

日本大学大学院芸術学研究科の
博士後期課程に在籍していたときも
一番最初に手がけたのがドキュメンタリーで

Otaku Guy from America アメリカから来たオタク」
と言うオタクなアメリカ人青年を追っかけた
ドキュメンタリー短編映画を制作しました

この短編映画は、今はなき映画祭ですが、
川崎ショートフィルムフェスティバルにて
入選した作品です

そんななか、
NHK教育で放送している浦沢直樹の「漫勉」neoで
あのガンダムのキャラクターデザインなどを務めた
安彦良和氏が登場!

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NHK漫勉neo公式サイトより


私は「クラッシャージョウ」が大好きでして
アリオン」「ヴィーナス戦記」などなど
安彦良和先生の映画、漫画は読んでいます

私の漫画の原点は「名探偵カゲマン」の
山根あおおに先生や「まんが道」の
藤子不二雄先生、「童夢」の大友克洋先生

そして漫画の巨人、手塚治虫先生
のらくろ」の田河水泡先生

サザエさん」の長谷川町子先生

などなど

憧れの漫画家の執筆活動の裏側を
見ることができるなんて
浦沢直樹の「漫勉」と言う番組は素晴らしい!!
現在放送されている数々のテレビ番組の中で
おそらく唯一、見るに値する番組だと思います

私がDVDで買って保管しているものに
NHK特集 手塚治虫・創作の秘密」があります

Osamu




このドキュメンタリーは
NHK総合で1986年1月10日に放送されたもので

漫画の神様、手塚治虫先生の執筆する姿が
鮮明に記録された貴重な映像になっています

手塚治虫先生がお亡くなりになられたのが
1989年2月9日(60歳で永眠)なので
亡くなられるわずか3年前に放送された番組でした

この番組では、現在「漫勉」などで使用されている
高性能なGoProといった小型カメラではなく
当時のカメラを数台、手塚先生の執筆部屋に置いて
撮影されたもののようで

手軽で簡単に高画質な映像が撮影できる
デジタルカメラスマホがある今日とは異なり
当時の撮影にはかなりの工夫が見られます

あの手塚治虫先生が自ら、ペンを握って
原稿に漫画を描いている姿なんて
藤子不二雄先生の「まんが道」の漫画で
見たことがあるだけで

まさか
実際の手塚先生がペンを動かしている姿を
映像で見ることができるとは!!

なんと贅沢な映像なんでしょう

激務で知られていた手塚先生ですが
何本もの連載をかかえながら
締め切りに追われていた姿も
しっかり映像として記録されています

手塚先生みずから立ち上げた
アニメーション制作会社「虫プロ」が倒産し
多くの負債を抱え、その借金を返済するために
漫画を描き続けていた手塚先生

手塚漫画、晩年の傑作
アドルフに告ぐ」「陽だまりの樹」は
今も私の愛読書になっています

実は私が小学生の頃

ちょうど漫画家になりたいと憧れていたころ
手塚治虫先生にファンレターを出したことがあります


数ヶ月後
あの手塚治虫先生から

お礼のハガキが送られてきた時は
大感激しましたね

ハガキの文面や机に向かって暑さでへばっている
手塚治虫先生自身の姿は印刷でしたが
文末の最後には

しっかりと直筆のサインがありました

そのハガキは今でも家宝として取ってあります

NHK特集 手塚治虫・創作の秘密

 
<キャスト>
出 演:手塚治虫
語 り:明石 勇
 
<スタッフ>
構 成:小原 誠
撮 影:高野英二
照 明:宮川正夫
技 術:酒井弘文/堀口弘幸
編 集:松本哲夫
効 果:萩野勝男
制 作:福島祥行/小河原正己
(C)2008 NHK
1986年1月10日放送 総合 45分
 

漫画制作の裏側を記録する
漫画家という普段スポットライトが
当たらないところに着目し
その漫画家が実際に作品を手掛けている
姿を記録映像として残す

これは今を生きる人たちだけではなく、
後世の人たちにとってもとても意味のある、
大切な作業だと私は思うのです

ジャンルは異なりますが
ゲルニカ」「泣く女」を描いた
20世紀最大の芸術家と評される
スペイン出身の画家パブロ・ピカソ

アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督の
「ミステリアス・ピカソ 天才の秘密」

1956年製作/フランス
原題:Le Mystere Picasso

というドキュメンタリー映画
ピカソ自らが絵筆を取って、絵を描いてみせる
という映像が記録されています

 

 

決してオーバーな言い方ではありませんが
手塚治虫先生が漫画を執筆している姿は
ピカソと同等、いやそれ以上の価値があると
私は思っています

漫画は日本のポップカルチャーの一つとして
位置付けられることが多いのですが
私に取って「漫画」は、ひとつの芸術作品であり
単なる娯楽ではないと考ています

これは「映画」も同様だと思います

NHK特集手塚治虫・創作の秘密は
なかなか再放送されない番組ではありますが
DVD化されてあるので
ぜひ!一度ご覧頂けたらと思います

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