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映画「裸の島」と「骨までしゃぶる」

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ほんとうに久々に映画館で映画を観ました。

京都在住で高校時代の同級生であり、助監督をつとめている友人が東京にこれまた久々に
やってきたので、彼のお誘いもあって映画を二本みることに。

一本目は、加藤泰監督の「骨までしゃぶる」1966年(主演 桜町弘子、夏八木勲など)を
神保町シアターにて鑑賞。

二本目は、新藤兼人監督の「裸の島」1960年(主演 乙羽信子、殿山泰治など)を
京橋の近代フィルムセンターにて鑑賞。

掲載した写真は、近代フィルムセンターにあった溝口健二監督の「浪華悲歌」のポスターです。

高校時代より日本映画から海外の名作映画まで知り尽くしていた、その友人のチョイスでした。
うーん、さすがは私の映画の師匠です。

よくよく考えてみると、その友人と加藤泰作品を観るのは二回目だったりします。

すでにお亡くなりになった、市川崑監督など数々の演出家のもとで助監督をつとめてきた友人だけ
あって、映画の見方も鋭いのです。

最近、俳優の本田博太郎先生から撮影の合間に、「松本俊夫監督の『修羅』を観た事ある?
この映画すごいんだよ!」と、友人は言われたそうで。

以前のブログにも書いた事がありますが、私が日芸の大学院生時代に受講していたのが
松本俊夫先生の授業で、そのクラスメイトだったのが公開間近の映画「舟を編む」の
監督、石井裕也さんでした。

確かに、松本俊夫監督の「修羅」は凄まじい映画です。
地獄絵図のような映画です(苦笑)

なのに、松本俊夫先生曰く、「公開当時、映画「修羅」はまったくお客が入らなかった・・・」
との事。

私はさっそく、友人に「修羅」を観るようにすすめました。

しかし・・新藤兼人監督の「裸の島」はある意味、すげー映画なんですが・・
重い、暗い、悲しいという私の一番嫌いな日本映画の典型的内容と、林光氏の手による
呪われそうなメロディーが何度も何度も繰り返され、まるで悪夢を見ているかのような映画でした。

あ、タルベーラ監督の「ニーチェの馬」もまさに「裸の島」に近い内容だったような気が・・

さてさて、4月はかなり忙しい月になりそうです。