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映画「クラウド・アトラス」

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ウァシャウスキー監督、トム・テイクヴァ監督の共同によるSF映画
「Cloud Atlas」をようやく観ました。

6つの物語が複雑に絡んだストーリーに、トム・ハンンクス、ハル・ベリーなどの
有名俳優が複数のキャラを演じているという、話題満載の映画でした。

もともとはイギリス人小説家のデヴッド・ミッチェルの原題小説を映画化したもので、
過去、現在、未来という東洋哲学をベースにした内容。

172分という長さに耐えられるか?という心配もしながらブルーレイで観ました。

なるほど、飽きさせない展開にはなっていたものの、登場人物のつながりが
イマイチ描けていないのが難点のように思えました。

過去、現在、未来はつながっているという点に着目したのはいいのですが、
登場人物の「因果関係」がバラバラだったのが残念。

この部分が一番重要な気がしたのですが、やはりそのへんはイギリス人小説家の
限界なのか、ザックリとした東洋哲学の一部を小説に取り入れた感が強かったですね。

ペ・ドゥナ演じた「ソンミ451」というクローンの話は残酷でもありましたが、
近未来には労働専用のクローンが登場するかも?という発想は面白かったです。

SF映画は作り手がある程度の制限を設けないと、なんでもありのごった煮のような
内容になってしまいがちなのですが、この「クラウド・アトラス」もごった煮感が
強かったような気がします。

唯一、この映画が従来のSF映画とは一線を画す部分をあげると、
地球外惑星から星空の中に光る地球を指し示すシーンだと思います。

かつて自分が住んでいた惑星、地球があの辺りにある。
他の惑星から地球を語る時代が、遠い未来には起こりうるのかもしれません。