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携帯小説

ある日、友人の女性から携帯小説を書いているという話しを聞きました。

彼女は絵本作家でもあり、丸い曲線でかわいらしいキャラクターを描く、マルチな才能の持ち主です。

てっきり私は、彼女は絵本とか絵画の専門家なのだろうと思っていたので、携帯小説とか小説まで書いているとは!!と驚きました。

その彼女が書いた携帯小説はコンテストに入選したというから、改めて彼女は多才なのだと思いました。

彼女が書いた携帯小説は、本人いわく、ダークファンタジーなのだそうです。

早速、その携帯小説を拝見させてもらうと、確かに、文体はやわらかいにも関わらず、内容はダークで、むしろシュールな耽美的なものでした。

フェルメールの絵画からインスピレーションを受けて書いたというその小説は、ある意味残酷でもあり、ファンタジーよりも歴史小説を読んでいるような感じを受けたのでした。

一時期、携帯小説は中高生から火がついてブームになり、多数の携帯小説家が誕生したものです。

今も根強い人気があるようで、手軽に携帯電話から読めたり、作者も携帯電話から文章を書けるため、書く場所を選ばないという便利さが、携帯小説というジャンルを支えているのかもしれません。

鉛筆を握って紙に文章を書く習慣がなくなりつつあるこのご時世。

それでも人は、物語や日記(ブログ)を新しい方法で書き、それを楽しみとして読む人たちがいる。

小説を読むという事は、作者のイメージが具体化された映画を見るという事以上に、自分のイマジネーション力が要求されるものだと思います。

たかが携帯小説、されど携帯小説という事を考えさせられました。