映画&映像製作スタジオSTUDIO F+が、現在、製作中の最新短編SF映画サイレントプラネットの完成がいよいよとなりました。
STUDIO F+のデビュー作となったのが、前述したとおり、2007年11月に川崎ショートフィルムフェスティバルで入選した、「AOTAKU Guy from Americaアメリカから来たオタク」 です。
今回は、このデビュー作の製作秘話を書きましょう。
この作品の主人公、自称ホンモノのオタク、エイドリアンと初めてであったのは、仕事でアメリカ出張をしていた時でした。名門大学UCLAを訪問した際に、現地コーディネーターとして働いていたのがエイドリアンでした。
愛嬌ある男で、意外に無口かと思いきや、「なぁ、アニメのマクロスって知っているか?」と質問され、「ああ、知ってるよ」と答えるやいなや、エイドリアンの口から溢れんばかりの「マクロス」に対する思いがほとばしったのでした。
それからエイドリアンは二時間ほど、マクロスについて語ってくれました。
アメリカでは日本の「超時空要塞マクロス」のことを「ロボテック」という別名で放映していました。
これには、どうやら長い裏話があり、日本のタツノコプロとアメリカ側の会社との間で権利を巡る争いがあったため、アメリカでは「マクロス」という正式名称では放映せず、「ロボテック」という名称で放映していたのです。
しかも、アメリカ版「マクロス」は、「マクロスサーガ」として、その後日本で放映された別のアニメ「モスピーダ」、「サザンクロス」を強引に、マクロスシリーズの続きとして放映していたのです。
エイドリアンの話しで一番興味深かったのは、「日本じゃマクロスよりガンダムの方が人気があるだろうけど、アメリカで人気があるのはマクロスなんだ!!」と。
確かに、私がアメリカに滞在していたアメリカ間にケーブルテレビで放映されていたのは「ガンダムW(ウィング)」で、途中、日本で一番人気なある「ファーストガンダム」が放映されるも、なぜか途中で打ち切りになっていました。
だから、アメリカ人からすると、ガンダムと言えば「ガンダムウィング」の事らしいです。残念ながら。
こんな、マクロスを愛してるエイドリアンと話をしているうちに、いつか彼を主人公にしたドキュメンタリーを撮りたいと思うようになりました。
続く