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アメリカから来たオタク 撮影秘話その2

撮影秘話その2

アメリカで知り合った、自称オタクのエイドリアン。

その後、アメリカの会社が閉鎖することになり、エイドリアンは日本へ移転を希望し、なんと彼は念願だった東京に移り住む事になるのでした。

エイドリアンと再開した私は、彼にドキュメンタリー映画を撮影させてくれるよう頼みました。

すると、彼は即答でOKを言ってくれたのでした。

撮影に使用したカメラは、ソニーVX2000。まだHDVカメラが普及する前に大活躍した名機です。

特にスタッフはおらず、私が撮影、構成、編集、監督を兼任し、三脚なし、照明機材なし、という、カメラ一台だけで撮影を始めました。

三脚なしで、手持ちカメラで全編をするなんて、今考えたら無謀な話です。

しかし、あの当時はカメラを借りるのが精一杯でした。

オープニングシーンに流れるミニチュアの「ジャイアントロボ VS GR」のコマ撮り撮影ですら、何冊も束ねた本の上に、カメラを固定して撮影したものです。

このコマ撮り撮影だけで20時間以上かかりました。当時はまだ撮影に慣れてなかったためですね。

仕事が終わって、昼過ぎから撮影を始め、気がついたら夜中になり、また気がついたら朝があけていたというのを繰り返しました。

さて本編では、エイドリアンが日本のアニメ、怪獣特撮ものをいかに愛しているオタクであるかを、詳細に描く事ができるかがポイントでした。

そのために、まずはエイドリアンのオタク話を聞く事から始めたのです。

そもそも、アメリカ人であるエイドリアンが、日本のアニメ&特撮にハマったのは、彼がまだ幼少の頃にテレビで見た日本の特撮番組が影響しているとの事でした。

その番組こそ、アメリカ版「ジャイアントロボ」(アメリカ版タイトルは、「ジョニー・サコとフライングロボ」)だったのです。

まさか、アメリカ生まれのアメリカ育ちの青年に影響を与えたのが、あの横山光輝先生の「ジャイアントロボ」だったとは!!

意外な回答に驚くばかりだの私は、夢中でカメラを回していきました。

続く