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その土曜日、7時58分

狼たちの午後」の名匠シドニー・ルメット監督の45作目「その土曜日、7時58分」原題:Before the Devil Knows You're DeadをようやくDVDでみました。

現在、85才!!のシドニー・ルメット監督の手腕が冴えるサスペンス映画で、どん底に陥る兄弟二人を描いた作品でした。

狂気迫る演技をさせたら右にでる者はいない「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマンと、ダメ弟役を熱演しているイーサン・ホークの競演が見せ所。

音楽は、コーエン兄弟スパイク・ジョーンズのすべての作品の音楽を手がけている、ニューヨーク出身のカーター・バーウェル(Carter Burwe)が不気味かつダークなテーマ曲を手掛けています。

最近、映画館(名画座)で流れていた予告編で、唯一興味がそそられた映画だったので、かなり期待してみました。

つまらない映画ではないのですが、見終わった後に疑問符がついてしまいました。親父が一番殺しのテクを持っているんじゃないかっ!と、思わず苦笑い。

うーん、結末に問題ありかな。。ただし、ホフマン&ホーク演じる兄弟が破滅に向かう陰には、ダメ女の存在があり、そこが一番リアリティあったような気がしました。

伊丹十三監督の映画に「あげまん」ってありましたけど、やはり、男の価値を左右するのは女性だと思います。

御書という一部では超有名な書物にも、「女性とは、男性に従うようにしていながら、男性を従えているのである」との一節がありますが、確かにそのとおりです。

映画「その土曜日」に話しを戻すと、ホフマン演じるアンディが優雅な暮らしを維持しようと不正を働いたのも、彼の妻の存在が大きかったのではないでしょうか。また、ダメ弟のホークにも、養育費を迫る元妻がいたりと、映画ではあまりクローズアップされてませんが、ダメ男とダメ女というどうしようもない組み合わせが生んだ結末のように見えて仕方がありませんでした。

ただし、誤解のないように言えば、女性ばかり悪いわけではなく、男も女も人を見る目がないと貧乏くじをひくという事ですね。

(ストーリー)
優雅な暮らしを送る会計士のアンディは、娘の養育費に窮している弟ハンクに、両親が営む宝石店への強盗計画を持ちかけ、2人は計画を実行に移すが……。