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アメリカから来たオタク 撮影秘話その3

撮影を開始したのは、まずエイドリアンのインタビューからでした。

当時、浅草界隈にルームメイトと住んでいた彼のアパートに行き、アメリカ人と日本人のオタクの違いについてとか、なぜ「マクロス」が好きなのか?等、様々な質問をしました。

撮影中は三脚がないため、手持ちカメラで撮影しました。

今映像を見返しても、カメラの手ブレ機能と、真剣に手でカメラを支えていたおかげで、ブレブレの映像にはなっていません。

この三脚なし撮影の経験は、その後の作品製作に役にたつ事になります。

インタビュー撮影が一段落したあと、いよいよ屋外撮影に挑みました。

メインとなる屋外撮影の場所は、言わずとしれた「オタクの聖地」秋葉原です。

秋葉原で起きた痛ましい殺人事件が起きる二年前の事でした。

土日の秋葉原では、メインストリートを歩行者天国として開放しており、今では考えられないくらいの活気にあふれていたのです。

いわゆるロケ撮影では、常に緊張を強いられます。

何が起きるかわからないからです。

事前準備としてまず一人で秋葉原に行き、絶対に外せない撮影場所をチェックしておきます。

エイドリアンがよく通っているという「レトロな玩具屋」から、立ち寄る場所など。

インタビューの内容にそって、細かい撮影スケジュールを立てていきました。

ロケハンをしていくうちに、秋葉原をヒトクチに「オタクの聖地」だと形容できないと思うようになりました。

電機屋の街、または新しくITビジネスを発信する場所としての街。

確かに、秋葉原には一般的に形容されるアニメ、漫画、ゲームが好きなオタクが好む店が集まってます。

しかし、その一方で、日本製電化製品を買い求める外人が集まる場所でもあります。

外人が日本に憧れるものとはなんでしょうか?

続く