いつか行ってみようと、ずーっと考えていたのが、豊島園 庭の湯。
ディタイムは2250円もするため、温泉に入るには高すぎると思っていました。
故郷、大分にいたときは、映画館での仕事を終えて、そのまま車を飛ばして別府の温泉に入りに行ったものです。
当時、付き合っていた彼女が別府に住んでいた事もあり、別府へ気軽に温泉に入りに行き、その後、海岸へ行き夜景を見たものでした。
私がよく行った別府の温泉は、山の手温泉という所と、少し高いのですが、杉乃井パレスでした。
杉乃井はリニューアルし、今は別府湾が一望できる「たな湯」ができています。
でも私は、幼い頃に両親に連れて行ってもらった当時の杉乃井パレスが好きでした。
当時の杉乃井は、館内に夢の湯ともう一つ巨大な温泉があり、中で巨大なマリア像と観音像がぐるぐる回っていたり、ジャングルのような中を多様な温泉がありました。
お気に入りは、コーヒー風呂と、砂風呂でした。
豊島園 庭の湯はナイトスパ時間だと夜9時以降は1260円。
自転車をこいで庭の湯に行ってみました。
庭の湯の目玉は、何と言っても、水着ではいるバーデゾーン。
死海の塩風呂から、ジャグジー式のプール。
疲れた体をぶくぶく音がするジャグジーに浸すと、全身から力が抜けていきました。
また、温泉もあり、庭に作られた露天風呂から、信楽焼風呂というゴエモン風呂のようなものまでありました。
野外の信楽焼風呂につかり、ちょっとした庭を照らす燈籠の明かりを見ていました。
すでに秋の鈴虫が鳴いている中、ぼんやりと暗い中を照らす燈籠。
すると、その中をサッと横切ったものが!
目を凝らして見ると、燈籠の奥の草むらを歩く一匹のタヌキがいました。
餌を探しているのか、フラフラしているタヌキ。
きっとお客が誰もいなくなったら、タヌキはゆっくり温泉につかるのかもしれません。
夏が過ぎ、秋の気配が近づいた夜の出来事でした。