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映画評:Dr.パルナサスの鏡

Dr.パルナサスの鏡

未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム監督
最新作「Dr.パルナサスの鏡」を観ました。

ダークナイト」のジョーカー役で一躍有名に
なった、ヒース・レジャー最後の姿を見る事が
できました。

テリー・ギリアム監督と言えば、製作中の
トラブルが出る事で有名で、「呪われた監督」
という異名を持つほど。

今回もヒース・レジャーが死亡し、彼の友人たち
であるジョニー・デップ、ジュド・ロウらが
ヒースの代わりに出演してバックアップをして
見せるという、ウルトラC的な演出で逃げ切って
います。

なんか昔観たブルース・リーの「死亡遊戯」を
観ているような感じが・・・

ヒースの代役で補っている映画なため、
映画自体が不完全なまま成立しているのが
明確にわかってしまいます。

ただその分、ジョニー・デップは出るわ、
ジュド・ロウが出るわと、超豪華な出演陣を
一本の映画で見る事が出来るというメリットが
ついています。

個人的には、イギリスのスーパーモデル、
リリー・コールの色気にノックアウトされて
しまいました。。

まースゲー、ベビーフェイスなのに、なんちゅう
色気!!

また、劇中、大爆笑したのが、あの「オースティンパワーズ」で
ブレイクした、ヴァーン・J・トロイヤーが
いい味をだしているんですよ、これが!

小人(蔑称ではありません)であることを
逆手にとって、モンキーの役を演じたり、
黒人の役を演じたりと、まぁ、ギリアム監督の
悪趣味なブラックユーモアが満載なんです。

人の心を読めるという、Dr.パルナサス。

「幻想館」という馬車で動く、古風な大道芸人
の舞台も、現代から見るとものすごく新鮮に
見えました。

こんな大道芸を映画のアイデアとして使うなんて
さすがはテリー・ギリアム監督です。

風変わりな映画体験をしたい人向けの映画ですが、
映画館で見る事をオススメします。

テリー・ギリアムのイリュージョン・ワールドを
堪能しつつ、久々に爆笑させていただきました。