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研究:本多猪四郎 監督

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次回の短編作品のアイデアをまとめているうちに、
なぜか本多猪四郎監督に行き着いた私。

最初は円谷英二氏の手掛けた「ウルトラマン」を
DVDで見返しては、今はなき60年代の日本風景と
レトロなデザインのミニチュアの数々を眺めて
いただけでした。

それから「ウルトラマン」だけでは飽き足らず、
中学生の夏休みに友人と映画館に観に行った
東宝ゴジラ」シリーズのDVDまで見返すように
なったのです。

そこで気が付いたのが、怪獣特撮映画のゴールデン
トリオ、田中友幸本多猪四郎円谷英二の三人
の存在でした。

ジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」が公開
されて、その魅力の虜になる前の私が夢中になって
いたのは、ゴジラウルトラマン、アニメの
マジンガーZ宇宙戦艦ヤマト等々…

その中でも、映画館のスクリーンで観た日本のSF
映画こそ「ゴジラ」シリーズだったのです。

本多猪四郎(ほんだいのしろう1911-1993)監督こそ、
日本のSF映画監督の第一人者であり、本多監督を
支え続けた特撮監督が円谷英二(1901-1970)氏、
そしてプロデューサーが田中友幸(1910-1997)氏
でした。

本多猪四郎監督の貴重なインタビューでまとめ
られた本、「本多猪四郎 ー「ゴジラ」と我が人生」
は残念ながら絶版しており、入手困難です。

ただ、樋口尚文(著)「グッドモーニング・ゴジラ
監督本多猪四郎と撮影所の時代」という本もあり、
本多監督の映画人生について知るきっかけになると
思います。

本多監督自身、自らが企画して「ゴジラ
という映画を監督したわけではない事など、
ゴジラ」やその後に続く怪獣映画製作の裏側が
詳細に描かれていました。

偶然にも、今年は円谷英二氏の没後40年にあたり
ます。東宝時代は本多監督を支え続け、亡くなる
まで飛行機に憧れを持ち続けた円谷氏。

そして、本多監督と同期であり同じく師匠に
山本嘉次郎監督を持つ黒澤明(1910-1998)監督も
今年は生誕100年という記念にあたります。

黒澤明監督の晩年の作品「影武者」から
まあだだよ」までを演出補として本多監督は
ついており、「イノさん」「クロさん」とお互いを
呼びあっていたほど、二人の映画製作に対する信頼
は厚いものだったそうです。

スターウォーズ」についてブログに書いた時も
この映画は映画館で観るべきだと書きましたが、
再び「ゴジラ」シリーズや黒澤明作品を観るにつけ
やはり、映画は映画館で観なくてはだめだと思って
しまいました。

幸い、東京の池袋にある老舗、名画座である
新文芸座が12月に没後40年という事で円谷英二
の特集上映をする予定だとか。

すでに開催されている黒澤明生誕100年特別上映
とあわせて観に行きたいと思っています。

伊福部昭氏の奏でる「怪獣大戦争」のテーマを
迫力のシネマスコープでうつし出される
本多&円谷監督の映像とともに堪能したいですね。