STUDIO F+のPhoto Blog

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911と映画音楽と

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先日、アメリカのNYでテロが起きた911を迎えました。

テロが起きた当時、私はアラスカのアンカレッジおり、日本語クラスを担当していた時に知り合った、
チャイニーズ・アメリカンの女性の家にルームメイトとして住んでいました。

9月のアンカレッジはすでに肌寒く、朝起きて布団から出られないまま、自分の部屋のTVをつけると
CNNでNYのツインタワーから煙が出ている映像が流れていました。

この時、すでに一機の飛行機がツインタワーに突っ込んでいたらしいのですが、CNNでも当初は
何が起きたのかわからないくらい混乱しており、ある目撃者の証言として飛行機が衝突したらしい
とだけ報じていました。

飛行機事故?

誰もがそう考えた次の瞬間でした。
二機目の飛行機がすーっと吸い込まれるようにもう片方のツインタワービルに突っ込んだのでした。

ある女性が飛行機が突っ込むのを見て、"Oh, No! No! Fuck! Oh, God!"と絶叫していた様子が
ライブで全米中に放送され、アメリカでは通常、決して放送されない(してはいけない)F WORDが
そのまま流されるくらい事故当時は緊急事態だったのです。

私はTVを食い入るように見ていました。
これはCNNじゃなくて、他の映画専門チャンネルなのかな?と思ったほどです。

その後、しばらくして、これは飛行機事故ではなくテロだと判明。
翌日、全米中がアメリカの国旗で埋め尽くされました。

走っている車という車にアメリカ国旗が掲げられ、かつてないほどの売れ行きとニュースで流れる
くらい、国旗関連のバッチ、グッズが飛ぶように売れ、アメリカの果てでもあるアラスカ州でも
国旗を掲げていない車はまず見当たりませんでした。

私はSGIのメンバーと一緒に、外に出てアメリカ人女性らと一緒にろうそくを掲げ、テロの犠牲者に
祈りを捧げました。
普段は涙など見せた事がない、知り合いのアメリカ人男性は泣き崩れていたのを覚えています。

アメリカの近代史を語る人が、アメリカの歴史は911前と911後でわかれるだろうと
語っていましたが、本当にそうかもしれないと感じました。

映画ではエイリアンがアメリカ本土を攻撃しても、最後にアメリカ軍がエイリアンを倒して
めでたし、めでたし、なのですが、リアルなテロは悲惨そのものでした。

911を迎える度に、アメリカの友人、知り合いを思い出します。

ふと、ショートフィルムの編集をしながら、アメリカに住んでいた時のことを思い出していました。
今は日本で映画の自主製作を行っている私ですが、いつかまたアメリカを訪れたいと思っています。

掲載した写真は、今回の映画のヒロイン、田中愛子を演じてくれた、女優の愛田真子さんが
実際にデジカメで撮影した写真です。

「運命のデジカメ」はカラーコレクション、音声の調整に入っています。
あともう少しで本編の作業が終わります。そして、作曲家の方にお願いをさせて頂いた音楽が
完成次第、一本のショートフィルムとして完成することになります。

今回、音楽を担当して頂いた方のブログはコチラです