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映画「乱歩の陰獣」

カメラのローアングル、長回しで有名な加藤泰監督の映画「乱歩の陰獣」を見ました。

私の「映画の師匠」とも呼べる友人から、加藤泰監督作品を薦められた事もあり、加藤泰作品には注目をしていました。

池袋の名画坐「新文芸坐」でも、その友人と加藤泰作品を見た事があります。

また、個人的に江戸川乱歩が好きで、漫画家を志していた小学生時代には、乱歩の怪人二十面相シリーズ、ポプラ社の少年探偵団を全巻読破した事があります。

映画「乱歩の陰獣」は主演に、あおい輝彦香山美子で、人気探偵小説家と、富豪の人妻が事件に巻き込まれるというもの。

また、サディズムについて描かれており、鞭で叩かれる事で快感を覚えるという変態プレーが出てきます。

映画としての感想は、イマイチでした。

市川昆監督の金田一シリーズと比較しても、なぜか江戸川乱歩明智小五郎シリーズは、エログロものが多く、推理よりも女性の裸ばかり注目されているような気がします。

この「乱歩の陰獣」も、今でいう「火曜サスペンス」のノリ。

加藤泰監督らしいシーンはあるものの、展開が飛躍しすぎていて、呆れてしまうほど。

ラストシーンなんかは、失笑ものでした。

乱歩は推理小説と同時にエログロ小説も書いているから、仕方のない事かもしれませんが、少年探偵団に憧れた一人としては、エログロではない乱歩の探偵映画を見たいものです。