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インヒアレント・ヴァイス


Josh Brolin Orders Pancakes with Joaquin Phoenix for 10 minutes

2014年の映画「インヒアレント・ヴァイス」(Inherent Vice)を観ました。


小説「LAヴァイス」が原作となっているこの映画、1970年のアメリカ、LAを舞台にした
異色サスペンスに仕上がっていました。

主人公の私立探偵ドック(ホアキン・フェニックス)はマリファナ常用者でヒッピーという
設定が、あのコーエン兄弟が手がけた「ビック・リボウスキー」を彷彿とさせます。

この映画、なんと言ってよいやら・・
世界観、登場人物のキャラクターは魅力的なんですが、いかんせんお話がつまらない・・

世界三大映画祭全てにおいて監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン監督
ではありますが、お笑いのリズムがどうやら苦手のような気がします。

今回も独特なエロスとユーモアを至る所でみせてはくれるものの、
コーエン兄弟のような独特なリズム感のあるお笑いにはならず・・
唯一、映画のシーンで爆笑したのが上に掲載したシーン

「ちょっと きいいちろう どうぞ もっとパンケーク もっとパンケーク もっとパンケーク
はい、はい、はい」

このシーンだけはトラウマになるくらい笑いました

あとは、女性を裸にしたらエロスをいかんなく発揮させるポール監督らしく、
物語のキーを握る女性シャスタ演じる、キャサリン・ウォーターストンの全裸が素晴らしい
くらいで・・

やはり小説の映画化は難しかったのでしょうかね?
映画全体を通してみると・・つまらないんですよねぇ

もったいない限りの映画「インヒアレント・ヴァイス
グルーヴィを感じることができず残念でした。

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