STUDIO F+のPhoto Blog

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映画を知ってるつもり

あの日本映画界の巨匠、黒澤明ですら、「映画って何だがわからない」と言ったくらいです。

私がわかるわけがない。

しかしー

恩師、映画監督の松本俊夫先生いわく、「映画を作るんだったら、映画を見なきゃだめ」とのこと。

ある人と話しをしていて、ふとそんな話しを思い出しました。

その人はハリウッド映画やメジャーな映画は見ているようでしたが、実はマイナーな映画を全く知らないという感じでした。

私も松本先生から、「あんまり映画をみてないねー」と言われた事がありました。

それからというもの、私はマイナー映画から実験映画と呼ばれるもの、はてまたアニメまで、片っ端から見るようにしています。

映画制作をしている者として、必ず見ておかないといけない作品があるからです。

私の高校の友人で、現在プロの現場で働く私の映画の師匠も、映画を見ている人です。

その友人からもアドバイスを貰ったりします。

私の最新作「サイレントプラネット」を知り合いに見せて感想を聞いています。

そこで、いわゆる、私なりのヒアリング調査をしています。

そこで見えてきたのは、今回の「サイレントプラネット」は、映画をある程度知っている人向けの作品に仕上がっているという事でした。

私としても、当初は全編、モノクロのサイレント映画を想定して作った作品でした。

ただしー
途中から色にこだわるようにしていったので、モノクロ、サイレント映画にはしませんでした。

私の友人のように、的を得た感想や意見を聞くのは、制作者としては非常にありがたいんです。

それが、たとえ辛口の評価であってもです。

しかしながら、映画を知らない、知ったかぶる人からの、的外れの意見は困ったものです。

最近、映画「カムイ外伝」の崔洋一監督が、新聞の映画批評を見て激怒したとありました。

「売られた喧嘩は買う。あんたは映画をちゃんと見ていない!」と。

まだ「カムイ外伝」は見てないのですが、なんとなく崔洋一監督の気持ちがわかるような気がしました。

メジャーもマイナーも含めて、映画をある程度見て、映画を評価すべきですね。やはり。

映画制作に何らかの形で、携わる人ならなおさらかもしれません。