私が「はっぴいえんど」というバンドを知ったのは、大学受験浪人をしていた時でした。
私の高校の友人に、バンドをやっている人がいて、浪人をやっていた仲間と遊びに行っては、音楽の話を聞かせてくれたのです。
彼はギター、ベース、ボーカルを一人でやりこなす才能ある人でした。
今では奥さんと子供を持つ、銀行マンになっていますが、一時期はミュージシャンの道も考えたようでした。
もう一人の友人、彼は現在、京都の映像製作会社で主に助監督として活躍していますが、そして私は連れだって、音楽をやっていた友人の家に遊びに行き、彼の作った新曲を聞いたものです。
ある日、新曲を聴きに行った時の話です。
「スゴイ、アルバムを見つけた」と言うのです。
彼が取り出したのが、「はっぴいえんど」の「風街ろまん」というアルバムでした。
その音楽をやっていた友人は、大瀧詠一の大ファンでした。
「風街ろまん」の中の「はいからはくち」を聞かせてくれました。
大瀧詠一さんが間奏に入る前に「かんそー」と叫ぶところに驚きました。
また、カッコイイ曲なのにどこか和風なメロディー、松本隆さんの日本語の歌詞の表現力に驚きましたね。
僕は、はいから
血を吐きながら
君とコカコーラを飲んでる・・・・・
個人的には、細野晴臣さんがメインボーカルを担当している、「夏なんです」「風をあつめて」の歌詞が大好きですね。
もんもんもこもこの
入道雲です
ぎんぎんぎらの夏なんです・・・・・
一説によると、はっぴいえんどは、日本語によるロックを目指したバンドであったとの事。
また、「風街ろまん」で歌い上げられているのは、東京オリンピック開催のため開発が進められた結果、失われた日本の町並み、社会を表現したものでもあるとの事。
なるほど、「風街ろまん」を聞くたびに込み上げる郷愁みたいな感じは、そこからくるのかもしれません。
はっぴいえんどの「風街ろまん」。
オススメのアルバムです。