演劇「粋で鯔背で、すごい馬鹿」
演劇「粋で鯔背で、すごい馬鹿」
劇団、散歩道楽プロデュースの舞台を観ました。
場所は浅草、木馬亭。
実はナマの舞台を東京で観たのはこれが初めて
でした。かなり昔に地元、大分で「つかこうへい
劇団」の舞台を観て以来でした。
面白かったですね、この舞台。
映画館で映画を観るのとは違い、最初は舞台を
どこから観ていいやらわかりませんでした。
映画は真正面のスクリーンをまっすぐ観るだけ
ですが、舞台は後ろからキャストが現れる場合も
あるので。
知り合いの役者さんが舞台に現れた時はドキドキ
しましたね。生で観る舞台はリアル過ぎます。
舞台の上での役者さんの呼吸と観客の呼吸が
一体となる感じは、音楽のバンドがライブを
やっている感じに近いのだと思います。
観客を退屈させないための仕掛け、ケンカに
アクション、そしてお笑い。対立関係にある者
同士を同じ舞台に立たせたり、激しくぶつかり合う
というやり方は映画も同じです。
この舞台で一番観客の笑をとっていたのが、
老いた老座長役の最年長の役者さんでした。
貫禄があるというか、意外な笑いで観客の
笑をとっていましたね。間の取り方が絶妙でした。
色々なジャンルの舞台が東京にはあふれている
事を考えると、お客の入りはどうなんですかね?
一時期の演劇ブームは過ぎ去ったものの、演劇
ファンが支えているのでしょうか?
映画も今では映画ファンによって支えられている
というのが日本の実態です。昔の黄金期のような
誰もが映画を映画館で観るという時代ではないの
です。
舞台を観ながら、ふと映画の事を考えている
自分がいました。