STUDIO F+のPhoto Blog

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日本のテレビ、映画は何処へ行く?

STUDIO F+製作、協力Kono Productionによるショートフィルム「三太が三人!?」の編集が続いています。

あまりにも忙しいため、最近はテレビを全く観ない日が続いています。

たまにテレビをつけてチャンネルをザッピングしてみるのですが、地デジ化されて番組数が増えたせいか、地上波のテレビ番組は面白そうな番組はひとつもない事に気がつきました。

テレビ番組に映るのは、有名なアイドル事務所か有名なお笑い事務所所属のアイドルやタレントの姿ばかりで、内容も旅番組かグルメ番組などのバラエティばかり。

どうしてこんなにテレビ番組はつまらなくなったんですかね?

自分が年をとったせいもあるのでしょうが、昔のテレビ番組のようなワクワク感がまるでない。

そう感じていた時に2012年1月の映画監督、園子温氏の「キムタク批判」の記事を見つけました。

園監督のコメントは「キムタクなんて映画に起用しちゃだめなんだよ!」から始まり、「日本には物凄い役者がゴマンといるのに、それがいつも(主演に起用されるのが)キムタクとかだったら、役者もプライドなくなって、やる気がなくなっちゃうよ!」まで続いてました。

私はこの記事を遅ればせながら知ったわけですが、私も素人ながら園監督と同じ考えでした。

右を向いても左を向いても似たようなアイドルやお笑い芸人だらけ。

園監督の批判は日本映画全体に及んでいるのですが、私はテレビも同じだと思いました。

ある知り合いの韓国の監督は、日本の映画やテレビで主役を張っているのは演技を知らない素人がやっていると批判していました。

確かにお隣韓国では、「役者」と呼ばれる人は必ず大学などで演技を勉強してきており、そうしないと認めてもらえないそうです。

今は竹島問題で政治的に関係が厳しくなりつつある日韓ですが、確かに今の日本の役者のあり方には疑問を感ぜずにはいられません。

知り合いの日本の自主製作の監督曰く、そんな日本のテレビ局が作った映画を喜んで観に行くお客が悪い!と言う意見もありました。

園監督は別の所で、「日本の映画界はガラパゴス状態。それにカット割りも知らない人が大作を撮っている。腐った伝統を重んじる映画評論家には、『君たちの時代は終わったよ』と墓を掘ってあげたい」と批判したとか。

確かに、携帯電話から何から何までガラパゴス化しているのが日本のような気がします。

最後に、唯一最近観たテレビ番組が閉幕したロンドン五輪だったわけですが、その閉会式の様子を観て思ったのは、イギリスという小さな国でありながら、物凄い数の世界的なミュージシャンを輩出しているなぁと。

ミュージシャンだけでなく、映画俳優にしかり、映画監督しかりなんですが。

「生きた人間」で世界的にも有名な人達を輩出しているイギリスに対し、もし、これが日本で五輪の閉会式だったら、どのくらい「生きた人間」(アニメや漫画のキャラでなく)で世界的な有名人を舞台に立たせる事ができるだろうか?と。

織田裕二浜崎あゆみAKB48
はたまたB'z?

結論、アニメか漫画のコスプレをやるしかないのかもしれません…

ガラパゴス化から世界へ出て行くしかない。

そんな気がしています。