STUDIO F+のPhoto Blog

デジタル映像スタジオSTUDIO F+の写真専門ブログです

視点を変える(携帯写真館)

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(撮影:Naoki Fujimoto STUDIO F+)

世間ではGWですねー
ゴールデンウィーク、もともと映画会社の大映が大ヒット映画にちなんで名付けたそう。
シルバーウィークというのも作ったらしいのですが、これは定着せずに消えた言葉だそうです。

さてさて、現在STUDIO F+では、最新ショートフィルムの準備とカットノベルアワード用の
脚本を書いております。

引き続き、出演希望者を募集中していますので、ブログに連絡をいただけたらと思います。

最近は映画館で映画を数本観ました。


前作「戦火の馬」も観ていたのですが、「戦火の馬」は戦争を題材にした映画にしては
かなりファンタジー色が強い、非現実な内容に多少の退屈感を覚えたのを覚えています。

しかし、今回の「リンカーン」はあの名優ダニエル・ディ・ルイスがリンカーン大統領に
なりきった演技をこれでもか!!と魅せてくれます。

映画が始まったばかりのシーンでは、この映画は面白くなるのか?と疑問と不安が
つきまとうのですが、そんな不安を消し飛ぶくらいのお芝居をダニエル・ディ・ルイスが
見せつけてくれます。

奴隷解放の条文を入れることができるのか?という議会の中の政治的な争いとスリルを
見事に描き、リンカーン大統領の最後までをしっかりと描ききった作品だったので
この映画はスピルバーグ監督が手がけた歴史ものの中でも最高に面白かったですね。

この映画を観終わって感じたのは、やはり演技というのは、役者さんでないと
できない商売だとつくづく思いました。

日本の鈴木清順監督が書いたエッセー本の中に、「映画は役者のものである」と
ありましたが、まさにダニエル・ディ・ルイスのお芝居なしには「リンカーン」は
ありえなかったと思います。

次に、石井裕也監督の「舟を編む

石井監督の「舟を編む」は・・・前半は面白かったんですが、後は長く感じました・・・
宮崎あおいさん演じる「かぐや」さんと主人公の「まじめ」くんの恋愛シーンは
かなり疑問が残り、恋のケミストリーがまったく感じられず、石井監督は男女の恋愛を
描くのは苦手だなぁーと思いました。

いつもの、石井監督独特の糞尿系のギャグは封印され、下ネタが完全に消え去ったという
これまでの石井作品にはない「お上品」な映画に仕上がっているため、松竹という看板が
影響したのか?石井監督作品としては無理をしているなぁと感じました。

シーンの後半は全く笑えるシーンがないという、シリアスと感動を無理に追求した結果
あのエンディングに行き着いたのか・・・と、見終わったとたんグッタリしてしまいました。
うーん・・・もう一度みたいとは思えませんでした・・・

ただ、この作品は石井監督を代表する作品になるんでしょうね。

さてさて、そんなこんなことをしながら、カットノベル用のぶっ飛んだ脚本を
考えています。