重厚な人間ドラマだと思いました。
マンデラ氏のような人があと、10人いたなら
世界は必ず変わるのだと思います。
自分や家族を引き離した「敵」をも赦してしまう
マンデラ氏。白人を憎むのではなく、敵をも味方に
かえてしまうのは、ただ単に政治的な理由ではない
と思います。
南アフリカという国を、その国民の生活幸福を
願う深い一念が、マンデラ氏の「赦し」に
結実したのだと感じました。
この思想がガザ地区をめぐって争っている
エルサレムとパレスチナの抗争や、他の紛争地域にも
影響を与える事が出来ると、武力や暴力では
何も解決しないことが明確になることでしょう。
憎んでいる相手を「赦す」事がいかに困難な
事であることか。
復讐につぐ復讐は、暴力の連鎖でしかないのです。
この映画を見て、マンデラ氏が憎しみを乗り越えて
白人と黒人という人種の枠を超えた、平和な国
作りを目指しているかを知る切っ掛けになりました。
やはり、その根底にあるのは一人が変われば
一国をも変えていけるという「人間革命」という
思想に結びついているのだと感じましたね。
映画「ガンジー」を見て以来の、深く考えさせられた
映画でした。