観てきました。
面白かったですねーこの映画。
これまでのデビッド・フィンチャー監督作品でお気に入りだったのが「パニック・ルーム」
良く出来ていました。
何が面白かったのかというと、やはり主人公のマーク・ザッカーバーグの魅力に尽きると
思います。
いわば「コンピューター・オタク」である主人公が、様々な出来事を通じて、今や誰もが知る
巨大なサイト「facebook」を立ち上げ、若くして億万長者にのし上がる物語なんですが、
友人や知り合いを増やす目的で立ち上げられたはずの「Face Book」が、皮肉にも
主人公を孤独に追いやるというのがミソなんです。
もはやインターネットやパソコンがない社会なんて考えられない世界に、世界中が
なりつつあるという現実を踏まえても、この映画が描き出す物語は色々な意味で
考えさせられましたね。
実在する「facebook」の創始者、マーク・ザッカーバーグは、この映画には全く
協力をしておらず、一部、映画の描き方が偏っているとの批評があるようです。
それにしても、マーク・ザッカーバーグを演じる、ジェシー・アイゼンバーグの演技は
たいしたもんですね。「コンピューター・オタク」独特の雰囲気、喋り方をマスターして
います。
個人的には、ハーバード大学というエリート大学の裏側も少し見れたような気がして
ように見えてしまいました。女の武器を最大限使うとはこの事なんですかね。。
日本版「ソーシャル・ネットワーク」を作れば面白い事になるかもしれません。
あと、私がデビッド・フィンチャー映画の好きなところは、言葉ではなく映像と音楽で
ドラマを語るシーンが必ずあるところです。今回もいくつかのシーンは身を乗り出して
見てしまいました。映像と音楽が融合する瞬間がたまらないのです、はい。
最後に、ビートルズの"Baby, You're A Rich Man" が流れるあたりは、
若くして大富豪にのし上がった主人公が得たものと失ったものを皮肉まじりに
歌い上げているようで、よかったですねー
ゴールデングローブ賞もいくつか受賞したようで、この映画なかなか考えさせられる
点があり満足しました。オススメですゾ。