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キックアス

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英国出身の映画監督&プロデューサー、マシュー・ヴォーン監督作品「キックアス」をようやく
観ました。前述した「モンスターズ」の映画監督も英国出身でしたね。

知り合いの自主製作の映画監督も絶賛していたこの映画。

なかなか観るチャンスがなく、しかも映画秘宝系の人たちが絶賛していたので、眉唾ものか?!と
疑ってかかっていたのです。

しかしー
この映画は面白かったですね。

オタクの兄ちゃんがスーパーヒーローに憧れて、自分自身がヒーローになってしまうお話かと
思いきや、ニコラス・ケイジ扮するビッグ・ダディと、その娘を演じるクロエ・グレース・モレッツ
扮するヒット・ガールのコンビが加わり、ラストは壮絶なアクションシーンで終わっていくという
展開に呆気にとられてしまうほど。

マシュー・ヴォーン監督の演出は、ものすごくサッパリしていて、ピストルを撃つなと思ったら
すぐさまズドン!とぶっ放してしまうほど、ためらいがないのでした。

思ったとおり、アメリカやイギリスではこの映画は物議をかもし出したようで、少女が放送禁止用語
連発し、その上、ピストルやナイフで大人たちをあっという間に皆殺しにしてしまうなんて。。
日本の過激なアニメよりも過激に見えたに違いありません。

個人的にお気に入りのシーンは、ニコラス・ケイジが娘のミンディ(ヒット・ガール)に銃を向けて
防弾チョッキのテストをしているシーンでした。

一体、何が起きているのか?!と思わせておいて、ズドン!とピストルをぶっ放す。

父親が娘にピストルを使って、防弾チョッキのテストをするなんて・・・
モラルなんて完全無視していながら、そこには深い理由が隠されていたりして、なかなかニクイ演出が
そこかしこに散りばめられているのがこの映画。

ボーリング場で、ニコラス・ケイジがミンディに聞きます。
「誕生日に何が欲しい?」
すると、ミンディは「子犬が欲しい」と答えます。
その答えを聞いた、ニコラス・ケイジの顔が素晴らしい。
うそだろう?!という顔をするんです。
その顔を見たミンディが、笑いながら「冗談よ。バタフライナイフが欲しいの」と答えます。
ニコラス・ケイジは「まいった、お前にはいつも驚かされるよ!それじゃぁ、バタフライナイフを
二つ買ってやろう」と言うと、ミンディは「ハハハ」と笑いながら、アイスクリームを食べる。

この最後に笑いながらアイスクリームを食べるミンディこと、クロエ・グレース・モレッツ
表情がまたいいのです。

2012年にパート2が公開されるのでは?との噂が流れている映画「キックアス」。
久々にガツンときた映画でした。